本屋さんが好き。
特に何か買うわけでもないので
客としては最悪なのだが
あの空間が好き。
1年前に異動する前は
仕事で嫌なことがあった日には
神保町の三省堂へ行き
6階から1階まで隅々眺めて過ごした。
1番のお気に入りは2階の一画にある
近代日本文学のコーナー。
いつか自分の部屋にも並べたい
と夢見ながら
綺麗に売棚におさまる漱石全集を
眺めるだけでワクワクした。
先日久しぶりに新宿で
乗り換える予定があった。
急いでいるわけでもなかった為
西口にある大型本屋さんへ行った。
この日は一応、唯一集めている
ウマ娘の漫画の新刊を買うという
用事はあったのだが
せっかく久しぶりの大型書店なので
コミック売り場へ直行せず
順番にじっくりと棚を眺めて歩いた。
やっぱり真っ先に向かうのは
文学評論のコーナー。
見たことがない漱石先生についての本が
増えていると胸が躍る。
買いたいのは山々だが
部屋の本棚がいっぱいなのを思い出して
泣く泣く棚に戻す。
忘れないようにメモだけはしておく。
置く場所がなくなったため
最近はすっかり本を買わなくなった。
というか、なるべく紙で買わずに
電子書籍を用いるように心がけている。
本は圧倒的紙派だが
物を捨てられない性分なので
こればかりは仕方ない。
電子書籍を買う時は当然
ネットで本を検索する。
するとオススメ順に本がヒットする。
ビジネス書なんかは特に
怪しい口コミが並んでたりして信用ならない。
その点、やっぱり本屋さんは良い。
他人の評価は気にせずに
自分で見て、目が合った本と出会える。
目が合う理由は
装丁かもしれないし
タイトルかもしれないし
並べ方にまんまと乗せられた
だけかもしれないけれど
出会ってる感が強いのはやっぱり
ネットじゃなくて店舗だと思う。
こういう大型書店を
隅から隅まで見ていると
自分じゃ絶対選ばないような
ジャンルもたくさんある。
例えば私の場合だと
宗教、医学、哲学、美術
料理、ギャンブル、スポーツなど。
そういう棚もじっくり見ると
新しい発見があって面白い。
先日興味を持ったのは
「言語学」という棚だった。
「語学」とはまたちょっと違う。
「話し方」や「書き方」について
書かれた本は読んだことがあるが
それともまたちょっと違う。
日常的に使っている「言葉」について
掘り下げた本がこんなにあるのか
とビックリした。
また、それを専門に研究して
生きている人がこんなにいるのか
と、やっぱりビックリした。
こういう発見はネット検索では
なかなか体験できない。
映画の棚に近づいた時に
突然見知った単語が飛び込んできた。