一門会 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

去年の6月、初めて落語の

一門会のチケットをとった。

柳家さん喬の一門会。

落語は全然詳しくないが

私はさん喬師匠と

一番弟子の喬太郎師匠が

推し噺家なので

2人が同時に観られるだけで

胸が躍った。

 

が、去年。

ちょうど最初の緊急事態宣言が

4月に発令された関係で

他にとってた公演のチケットと

まとめて中止になった。

払戻しがとても悲しかった。

 

そして今年!

3月に抽選予約でチケットを買い

先週終わった資格試験の

ご褒美として

楽しみにしていた一門会が

土曜日に行われた。

今年も緊急事態宣言下だったので

ギリギリまで心配していたが

無事開催してくれて

本当にありがとう。

 

前述の通り

落語に詳しいわけではないので

ちょっと前に一門の本を読んだおかげで

他の人たちはなんとなく

名前を知っている程度。

本に写真も載っていたから

顔を見ればなんとなく

見たことがあるなぁ、程度。

 

今回の一門会は

キサブロウさんという方

(すみません、変換できない)

の真打昇進のお披露目。

こういうイベントも初めて行く。

 

 

全部書くと長くなるから

喬太郎師匠の話だけをさせていただく。

 

去年8月に寄席で見た以来。

なんなら落語もそれ以来なので

"まかしょ"が流れ始めたときに

ちょっとウルッときてしまった。嬉しい。

 

その直前に出ていた左龍さんが

「このあとは全員長い」

と言ったのを受けて、座って早々

「3分で終わらせてやるからな!」

と舞台袖に向かって宣言したあと

「ウルトラマンですから」

と、はにかんだのが可愛かった。

 

それから会場の最寄り駅の

東陽町イジリに始まり

喬太郎師匠が住んでいる池袋の

線路派閥や豊島区派閥の話になる。

落語が面白いのは

プロなので当たり前かもしれないが

喬太郎師匠はまくらが既に

落語のように面白いから大好き。

こういうローカルなネタも好き。

 

で、散々笑っていたら急に

「今、お客様方は大変レアなものを見てます」

的なことを言い出す。

私の今までの経験上、こういう時は

着物の下に着るやつを忘れたとか

二日酔いで死にそうとか

大抵失敗談が続くので一体何事かと思ったら

「これから何の噺をやるかまだ決めてません」

史上最大級のヤツがきた。

どこまで本当なのかは知らないけれど

有り得そうだと思えてしまうからずるい。

 

「やっぱりこういうおめでたい席なので

訳のわからん新作落語じゃなくて

ちゃんとした古典をやらせて頂きます」

という導入のあとに始まったのは

お爺ちゃんの手を引っ張る孫の台詞。

 

に、任侠流山動物園だー!!!???

 

古典 とは。

 

これは2019年末の親子会で1度観ただけだが

始まった瞬間すぐに気付けた。大好き。

1度観ていて、内容も覚えていても笑っちゃう。

話してる言葉や内容は

完全にヤのつく方々のやり取りなのに

脳裏に浮かぶのは動物だから凄い。

 

 

この任侠流山動物園を受けて

そのあとの口上や噺の中で

さん喬師匠が

「パオーン」

を使ったことにも驚いた。

さん喬師匠のこういう

ユーモア溢れるサービス精神が好き。

 

今回真打に昇進したキサブロウさんは

さん喬師匠の落語を2回聞いただけで

入門を決意して噺家になった人。

というエピソードを聞いて

あぁ!あの人だったのか!

と本の内容と目の前の人が繋がった。

一門本を読んで一番衝撃を受けたのが

この人だった。

もちろんこの日初めて高座を観たが

入門エピソードを知っていると

こんなに立派になって・・・と

思ってしまうのが不思議。

 

口上といい、高座でのイジりといい

さん喬一門の仲の良さが

滲み出ていて

これが一門会かと思った。

寄席では感じられない

繋がりというか。いいなぁ一門会。