サンタ助手 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

4年ほどゲーム屋で働いていた。

便宜上ゲーム屋と称しているが

正確にはブックオフ的な感じで

販売も買い取りも行い

本やCD/DVD、トレカ等も扱う店。

 

年末年始は鬼のように忙しい。

クリスマス前にはサンタさんが殺到する。

クリスマスが過ぎれば大量の買取が

持ち込まれる。

年が明ければ指が切れそうな新札を

握り締めて子供たちが殺到する。

 

年末年始は主婦の方が出勤できないため

必然的に大学生の私達が借り出される。

1年目の年末は

4連勤+大晦日休み+4連勤という

アホみたいなシフトを組まれた。

で、元日早々熱を出して倒れた。

 

大掃除で出た不用品の大量買取や

トレカを買いに来る子供達の相手は

とても嫌だったが

クリスマス前の忙しさは割りと好きで。

サンタさんのお手伝いが出来るなんて

それまでのバイトでは経験したことが無かった。

スーパーのレジ打ちは

クリスマスパーティーのお手伝いだったけど

カラオケ屋なんてリア充の巣窟になるし。

 

包装のサービスも行っていたので

3年目くらいには包むのも大分上手くなった。

中古の商品は袋から出して値段を外して、とか

ゲーム機本体の場合は

店舗印を箱に押さずにシールで渡す、とか

受け取る子供がガッカリしないように

精一杯気を使った。

で、可愛い包装紙に包んでシールを貼って

お待たせしました、と渡すと

サンタさんも喜んでくれるから嬉しい。

 

ワンピースの中古全巻セット

(数年前だけど80冊くらいあった)を

包装して欲しいと言われたことがあった。

あんなの持ち上げるだけでも一苦労。

包装紙もロールのものを使って

なるべく皺にならないように

汗垂らしながら包んだ記憶がある。

 

あと大変だったのが、妖怪ウォッチ。

新品の妖怪ウォッチが

店頭に並んでいるのを

見た記憶がある人は

もう殆どいないのかもしれないが

すごく厄介な形のブリスターケースに

入れられている。

出っ張っていたり凹んでいたり

まぁとにかく綺麗に包むのは至難の業で

一生懸命丁寧にやったけれど

ちょっと不恰好になってしまった。

申し訳無さそうに

「すいません、こんな感じでも

よろしいでしょうか?」

と伺うと、サンタさんは

「全然大丈夫!ありがとう!!」

とニコニコ笑ってくれた。

 

クリスマス前の怒涛の勤務を終えて

25日の朝を迎えるたびに

今頃子供たちが喜んでくれてるんだろなぁ

と想像してちょっと幸せな気分になる。

色々なアルバイトをやってきたが

サンタ助手は良い仕事だった。