オリエント急行殺人事件 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

※結末のネタバレは無し

 

 

 

言わずと知れた推理小説の名作。

ライヘンバッハの滝で

ホームズとモリアーティ教授が

相打ちになるのと同じくらい

今更ネタバレもクソもないと

言われる作品だ。

 

そんな名作を、私は

1ミリも知らないで楽しめた。

 

まず、探偵役が

ポアロだったことすら知らなかった。

いや、多分情報を目にした事は

何度もあったけど、記憶されてなかった。

で、暫く読み進めてから

ポアロってことは作者は

アガサ・クリスティか?と

やっと作者を確認した。

アガサ・クリスティ、ミステリーの女王。

名前は知っているけど読むのは初めて。

 

先ほど"ミリ知ら状態"と書いたが

タイトルから察して

オリエント急行内で殺人が起きる

ということくらいは分かる。

本の冒頭に、誰がどの客室に

宿泊しているのかが図解してあった。

当然見てもサッパリわからない。

あとで見返しながら読み進めようと

図解にブックマークをつけた。

 

が、結局その図解を

見返すことは一度も無かった。

それくらい、描写が分かりやすく

話が整理されていて

イメージしやすかった。驚いた。

あんなに沢山の登場人物がいても

個性豊かでキャラクターが

しっかりしているので分かり易い。

名前を覚えるのが苦手だから

個人名で出されると

ちょっと分からなかったけど

基本的には役職で呼んだり

前後の内容から役職を

察することも出来るから

さほど苦労しなかった。

 

話がそれるが、私が好きなゲームに

レイトン教授シリーズ

という作品がある。

このシリーズの2作目が

同じように列車を題材にした

物語だった。

そのせいか、登場人物を頭の中で

イメージしたときに

全員レイトン教授の絵柄で

イメージされた。ポアロも含めて。

レイトン教授に出てくるキャラクターは

みんな個性的な見た目をしているが

オリエント急行殺人事件の登場人物も

かなり個性的なので

全く違和感が無かった。

 

話の構成も非常にわかりやすい。

ポアロがオリエント急行に乗車し

列車が動き出す。

食堂車で一通り乗客を

簡単に紹介したあとに事件が起きる。

現場を調査。

1人ずつ全員に証言を聞く。

(これが1人1章の構成になっていて

現在誰の話を聞いてるのか

章のタイトルで分かるのが良い)

全員の荷物を検査する。

集まった情報や証拠を整理して

推理を披露する。

全貌が明らかになり、これで完。

 

旅客列車内という限られた空間なのも

とても分かり易い。

他に逃げ場がないし

登場人物も増えたりしない。

以前読んだ別の作品で同じように

列車内の出来事を扱ったものがあったが

その時のように

"一度全員の名前を覚えた後に

身分を偽っていて全員の名前が変わる"

なんてこともなかった。

 

じゃぁ単純な事件だったのかというと

読んでいてもサッパリわからなかった。

(わかってしまえば単純だけど

それはどの推理小説にも言えること)

前述の通り、私は結末を一切

知らなかったので

ポアロの推理を聞いてる途中で

まさか・・・・

と真相に至った時にはゾクゾクした。

証言や持ち物検査で得た情報を

1つずつ繋げていく過程は

パズルのピースをハメこむような

爽快感があった。

 

ポアロがホームズと違うのは

悩んでいることを隠さないことだと思った。

ホームズは1人で勝手にどんどん

推理して結論に辿り着いてしまうが

ポアロは「サッパリ分からない」と

呆然としたことが何度かあった。

後者にはワトソン役がいないから

ホームズみたいにグイグイいってしまうと

読者を置いてけぼりにしてしまうんだろう。

ポアロも相当なキレもので

推理力も観察力も相当なものだけど

そういうところに親しみやすさを感じた。

 

推理小説を読むのが久々だったのもあり

一気に読みきってしまった。

滅茶苦茶面白かった。

名作と言われているだけある。

映像でも観てみたいと思ったが

映画は配信サービスで観放題じゃなかった。

 

あと、私は"ラチェット"が好きです。

知ってる人なら色々お察し。