赤ペン先生 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

中学生になって進研ゼミを始めた。

塾には絶対行きたくなくて

必死に親や祖母を説得して

申し込みをしてもらった。

 

進研ゼミには赤ペン先生という

サービスがあった。

毎月、各教科のミニテストがついていて

答案を郵送で送ると

採点をして返却されてくる。

正誤だけでなく

解説や間違えたポイントなども

手書きで丁寧に記載してくれる。

1枚提出につき2ポイントだか貰えて

溜まったポイントで景品交換が出来る。

私は3年間せっせと毎月送って

MP3プレーヤーを貰った。

 

基本的にはミニテストの採点だが

赤ペン先生では勉強以外の

悩み相談も受け付けていた。

学校での悩みや進路相談などだ。

 

私は1度だけ、悩み相談を利用した。

中学1年生の時だった。

 

全くクラスに馴染めず半年以上過ごして

すっかり人間関係が嫌になっていたが

クラスで孤立するのも嫌で

しかし親にも担任にも誰にも相談出来ず

溜め込んだものを吐き出すように送った。

 

「クラスの友達と話が出来ない。

テレビを殆ど見せてもらえないので

話題になっている芸能人やテレビ番組が

サッパリわからない。

かといって、自分で面白い話も出来ない」

という内容だったと思う。

 

赤ペン先生から返事がきた。

書いてあったアドバイスは

「聞き上手を目指そう」

という事だった。

それまでは自分が話せないことが

周りと馴染めない

原因だと思っていたので

とにかく衝撃的だった。

 

詳しい内容はもう忘れてしまったが

「相手の話を聞いて

相槌を打っているだけでも

会話に参加していることになる。

ちゃんと聞いてくれてると思われれば

好印象をもたれる。

芸能人やテレビ番組の話を

自分から出来なくても

話を聞いて少しずつ覚えれば良い」

というようなことが

優しく丁寧に書かれていた。

 

一気に心が軽くなった。

それなら自分でも頑張れそう。

 

あれから15年ほど経って

聞き上手になったかと言われると

そう簡単なものでもなくて

なかなか実現できていない。

 

しかし、顔も知らない赤ペン先生の

アドバイス1つで

人との接し方は変わったので

きっかけって本当にどこにあるか

わからないなぁ。