ピアノ低音弦の交換をしました。随分と前から、やらなければと思っていて放置してましたが、ようやく重い腰を上げて、、、


一応全体のバランスを崩さないように、6本づつ交換して行きましたが、


ヤマハなら一気に交換してもピアノのフレームが割れたり、支柱が折れる事はないとも思いますが、もしもの事が有ったら取り返しがつかないので慎重に、、、



交換前は、こんな状態でピアノの低音弦というのは、銅線が巻いてある巻線になっていますが、

見ての通り、汚れと変色で深い茶色になってしまっています。1本響きの悪い弦も有って、3年4年と経過するとどんどん響きの悪い弦が増えて行く事でしょう

一般に売られている中古ピアノで低音弦の総交換を行っている物はなかなか無いと思います。交換した後も7回8回と調律を行ってやらなければ、交換したばかりの弦はどんどん伸びて行くので、費用というより手前が掛かるのです。



こんな風に徐々に私の場合は高い方から交換して行くようにしてます。


チューニングピンを1周緩めて弦を切り、2周半緩めて、合計3周半緩めて、新しい弦を3周巻き付けます。半周分多く緩めたのは、その分ピンを打ち込むようにする為です。


チューニングピンはネジに似た構造になっているので、ピンを打ち込んで、以前のピンとネジ穴をズラすのと、一度フリーにしてやって、もう一度打ち込む両方の効果で、ピントルクを強くする事が出来るのです。3周緩めて3周戻すのとは明らかに違いが出ます。




で、完成、今日は一度調律、これから1,2ヶ月間に7,8回調律を繰り返します

でも、劣化の心配もなくて自信も持って売れるので、そちらを選びました。

まだ、フレンジコード、ブライドルテープの交換もやらなければいけないのですが、低音弦交換は後の処理の時間が必要なので、先ず最初にやってます。