音楽なんて、言ってしまえば、
ドレミファソラシドの組み合わせ…。
でも─、
この7つの記号の組み合わせに、
職人技や名人芸があり、
数百年にわたって、
人間を魅了し続けているのだから、
考えてみれば、音楽とは不思議なものだ。
しかし─、
実際、7つの記号の組み合わせと言っても、
その組み合わせのパターンは、一体、
どれくらいの数になるのだろうか?
それを、実際に計算した事例があったので、
ここで紹介しておきたいと思う。
その結果は驚くべきものだ。
◆◇◆◇◆
サイコロを使ったり、
最新の MIDI シーケンサーとシンセサイザーを使って、
ランダムに音符を選び、
自分自身の音楽装置を作ることができる。
しかしながら─、
その装置が、レッド・ツェッペリンの、
「 天国の階段 」や、
ロック・ミュージカル「 ヘアー 」のフィナーレの、
「 レッツ・ザ・サンシャイン・イン 」のような、
類まれな旋律を生むまで待つとしたら、
かなり長いこと、装置に耳を傾けなければ、
ならないことがわかる。
実のところ、これまで人類が思いついた、
旋律のすべてを聴くのに、
実際に、どのくらいの時間がかかるか、
計算することができる。
ピアノには 88 の鍵がある。
各旋律の長さは、音符 50 個と仮定しよう。
楽譜は、これらの音のどれから始めてもよいので、
最初に鳴る音には 88 通りの可能性があることになる。
これら 88 の可能性の各々に対して、
2番目の音が取りうる可能性も 88 通りあって、
これで、合計 88×88 = 7744 通りになる。
要するに、50 の音符で作るのであれば、
88 の 50 乗通りの旋律が可能であることになる。
可能な旋律の総数を表す、この 98 桁の数字を、
すっかり書き出してみると…、
『 コンピュータ・ワンダーランド ― 驚異と悦楽の電脳迷路 』
( クリフォード・A・ピックオーバー ) より
( 次回へつづく... )
『 西暦 2200 年にヒットする曲!? 』