山口博史先生

 

音大の授業で対位法を教えてくださった山口博史先生

一番印象に残っているのは授業ではなく笑

夏休みに先生のお宅に

授業をとっている学生を皆、呼んでくださって

手作りの美味しいお食事を振る舞ってくださったこと

この写真を見ただけでも相当な人数

 

 

先生の温かいお人柄と優しさに包まれた

素敵なひと時でした

 

対位法の授業なので

普段は先生のバス課題やソプラノ課題に黙々と取り組むことが多く

先生が見回りに来て個別にアドバイスしてくださる感じの授業でした

 

みんなで何かをやるということは少なく

それででしょうか

学期か年の終わりの授業で

ゴールドベルク変奏曲を皆で順番に演奏したことも

とても印象に残っています

座っている順番でランダムに一人一人

一つの変奏曲を割り振られ

授業で順に皆で演奏しました

楽しかったなぁ

 

そんな先生の書いた「厳格対位法」の書籍を

私と同じ大学に通う娘も授業で使っていました

 

その娘が先日、大学図書館の在庫処分で何気に貰ってきたこちら

 

 

ページをめくると

 

 

私の手が一瞬、止まってしまいました

大好きだった先生のサイン入り

それもお亡くなりになる9ヶ月前のものです

 

あとがきに

 

〝モーツァルトの妻に似てなぜかフーガ好きの妻に本書をささげる〟

 

とありました

本当に素敵な先生です

出版する前には体調を崩されて

出版が遅れたことも記されています

そんな大変な中でのこのメッセージ

 

今、ここにあらためてご冥福をお祈りいたします