【New Arrival】
チェコ共和国から4台の美しいPETROFが新たに入荷!次はこちらのモデルをご紹介・・・
ペトロフP118D1ウォルナットサテンモデル
大人のピアノ愛好家に近ごろ人気のウォルナット艶消モデル。チェコらしいすっきりスマートな猫脚がお洒落です🐈
しっとりと落ち着いたウォルナット材、英国では17世紀初頭から高級家具に広く使用されていたそうです。
どのような部屋でもフィットしそうな直線と曲線の優美なバランス、クラシックでありながらカジュアルな雰囲気を合わせもつ猫脚モデルのプレップアップ(精密調整)をいざ開始!※最後のテスト動画もお楽しみに♪
まずはチューニングピンを綺麗にクリーニング。
アクションを外して弦もクリーニングしました。
鍵盤を外して内部清掃、キーピンを丹念に磨いて滑らかな弾き心地を作ります。
バランスホールをマスカラで掃除、中に残った小さな木屑を除去します。
鍵盤、アクションを本体に収めてハンマー調整。ひとつずつ正しい位置で打弦するようハンマーを調整。
ハンマーの間隔、角度が綺麗に揃いました。一般の方々でもハンマー間隔をみれば調整状態がすぐに分かります👍
続いてキーピン前後の位置を正確に修正。
キャプスタンを調整してから「鍵盤均し」、定規を鍵盤上面にあて凸凹をチェックします。
パンチング紙を用いて調整、白鍵上面が綺麗に整いました✨
黒鍵の高さも12mmで正確に調整。
鍵盤の深さは10mm、専用「あがき」定規を用いてパンチング紙で調整していきます。
バックチェック、ブライドルワイヤーを専用プライヤーで調整、正しい位置に美しく揃えます。
手間をかけて緻密な調整を重ねるうちに気づけば深夜...。
一朝一夕にはいかないのがプレップアップ作業、翌日に持ち越しです。
一夜明けて作業続行、まずはハンマー接近距離から、繊細なピアニッシモやトリル、連打の演奏に関わる大事な調整です。
ハンマーストップ位置を揃えることで弾き心地を整えます。
ダンパーのチェック後、A=443Hzで調律!
硬い音質を見つけたらハンマーフェルトに針刺し。88音の音質のバランスを整備していきます。
3弦合わせ、ハンマー先端と弦の接点を微調整。繊細な弱音にも輪郭が宿ります♪
最後にハンマーフェルトを綺麗に整形して作業完了。一音一音が艶っぽく仕上がりました✨
アクション、鍵盤、音程、音質が綺麗に整いました♪
整備されている楽器は音だけではなく内観も美しいもの。
外観はご覧の通り、フロントパネルは木目をシンメトリーに配したデザイン。チェコ人の職人技が冴えます👍
朴訥とした木の温かい響きを放つペトロフ艶消モデル、レトロで懐かしい趣き...😌店主の指にも滑らかに付いてくる弾き心地👍
実際に弾き比べた方は艶出モデルとは明らかに音が違うと驚かれます。そんな一台一台に個性が宿るのも古き佳きチェコ製ピアノの醍醐味。
チェコの名器&各モデルにあわせてイタリア製ピアノ椅子をご用意。今回は「合皮×マロン色」でシートをオーダーしました✨
PETROF P118D1 Walnut Satin Finish
Discacciati Piano Bench Mod.107
ペトロフ社工場担当者の話によると、「艶消モデル」は日本を除く海外からの注文はほとんど無いとのこと😲
日本のピアノ愛好家には素朴な木の響き、侘び寂びを想わせる外観が共感を誘うのかもしれませんね。
オーダー、製造、日本に輸入されるまで通常モデルより時間が掛かるペトロフ艶消モデル、ぜひ今回の機会をお見逃しなく♪皆様のご試弾をお待ち申し上げます😊