店主が語学に通うチェコセンター東京からご招待を頂き、「東京五輪の名花」と謳われた旧チェコスロバキアの女子体操選手・故ベラ・チャスラフスカさんの企画展オープニング&レセプションへ。
チェコセンター東京@広尾・入場無料
チェコ共和国大使マルティン・トムチョ閣下、チェコセンター長のエヴァ高嶺さん、そしてチャスラフスカさんの娘ラトカさんによるオープニング。
店主は東京五輪を見ていない世代ですが、こんなにも沢山の方が駆けつけるところに日本における彼女のファンの多さを改めて実感。
「私の前世は侍だったのよ」と公言するほど親日家だった彼女にまつわる品々が多数展示されています。
ソ連のプラハ侵攻直後に開催された1968年のメキシコ五輪。東京五輪に続いての金メダル表彰台。ソ連の国旗掲揚、国歌が流れる際にチャスラフスカさんは伏し目で無言の抗議をしました。
ドキュメンタリー映画を通じてチェコスロヴァキア激動の時代を歩んだ彼女の人生を知りました。
当時は共産党政権下、思想や言論が抑圧された時代において彼女は反体制の姿勢を固持。その結果、1989年のビロード革命で共産党体制が崩壊するまで、メダリストながら仕事に就くことも許されない長く不遇の時期を過ごしました。(ちなみに今年はビロード革命から30周年)
革命以降チャスラフスカさんは社会に復帰、チェコ・日本協会の名誉総裁を務めるなど日本とチェコの親善交流にも尽力されました。
そんな彼女の生き方に興味を持って取材、「桜色の魂〜チャスラフスカはなぜ日本人を50年も愛したのか」を執筆された長田 渚左さんも登壇、とりわけ印象に残った言葉は「Odvaha(勇気)」だったそうです。
苛酷な境遇に遭っても愚痴を語らず、亡くなる前まで相手を常に気遣う、本当に優しい方だったことがお話から良く伝わってまいりました。
記念撮影にも快諾の娘ラトカさん、二人ともホロ酔い...笑
チャスラフスカさんの人柄を今も慕う方々の集いにお招き下さり心から感謝。
これからのピアノ店は、その楽器が造られている国の文化や歴史、そこに生きる人達のアイデンティティもあわせてお伝えすることが務めと考えるピアノプレップ店主。
そのためには常に学びの姿勢が大事...。まだまだ店主のチェコ共和国探訪は続きます!