ゴールデンウィーク&「こどもの日」はご家族で楽しく過ごされましたでしょうか??
子供といえば、いま渋谷の松濤美術館で「チャペック兄弟と子どもの世界」展が絶賛公開中です。
絵本作家ヨゼフ・チャペック(1887~1945)は、「ロボット」などの言葉を生んだ小説家カレル・チャペック(1890~1938)の実兄。
彼ほど熱意をこめて子供を描いた絵本作家はヨゼフ・ラダを除いていないと言われます。
ちなみにこちらはラダの作品です。
ピアノプレップ店主は先月鑑賞に訪れたのですが、1930年前後に描かれたとは思えない、温かい筆致のポップなイラストばかり。
こども、いぬ、ねこ等を題材にした数々の作品を眺めていると、朴訥としたチェコ人の国民気質もなんとなく伝わってくるような。。
また、そこで目を引いたのがヨゼフ・チャペックの言葉。
‟Seeing Things Like a Child”
子供のように物事を見ること。
「本当の目的は、子どものために何かを書いたり、描いたりすることではないと思う。そうではなく、子どもの心をほんとうに理解すること。もちろん、それができるひとはほとんどいない。・・・」
ヨゼフ・チェペックの語る「子供の視点」は改めて立ち返るべきポイントのように思えました。
ジャンルは違えども、ピアノ教育の現場において、はたして我々は大人の願望を押し付けることなく、子供たちの感性に寄り添えているでしょうか。(あるいはピアノ販売の現場においても...)
そんな矢先このGW中に、近所のロシア人の少年がひとりでひょっこりと来訪!
北欧の作曲家グリーグの作品やジャズの定番Take the 'A' Trainなどを弾いてくれました♪
身長が伸びましたが、実は彼は3年前の弊社イベントにも飛び入りで参加。
家のピアノに比べて「音の響きも鍵盤を弾いた感触も全然違う!」と、思ったこと、感じたままをはっきりと言葉にする少年。
彼いわく、クラシックは決まりが多い「大人の音楽」で、ジャズは子供でも自由に楽しめる音楽...。
なかなか興味深く、含蓄のある意見だと思いませんか?
ピアノ音楽にも「子供たちの視点」を。
店主もピアノを習い始めた頃を思い出して、連休明けの今日からまた心新たに仕事に臨みたいと思います。
「チャペック兄弟と子どもの世界」展は今月5/27まで。
ほのぼのとしたタッチのチャペックの作品は大人も子供も楽しめるので、ぜひ足を運んでみて下さい!
ペトロフピアノ専門店&輸入元
株式会社ピアノプレップ