今回は、おすすめ書籍をご紹介します♪
春秋社より出版されている『ツェルニー ? ピアノ演奏の基礎』。
カール・ツェルニーと言えば、練習曲集の大家とも言える存在であり、延々と続くメカニカルな練習曲によって、世のピアノ学習者に精神的アレルギーを引き起こさせています。(^_^;)
しかし、2010年初版のこの訳本を読むと、「ツェルニーって技術だけの人だと思っていたけど、本当はこんなに表現のことを考えていたんだ!」とびっくりさせられます。
一例をあげると、
「pp(ピアニッシモ)は秘密めいて神秘的な性格を表し、最も完成された演奏にあっては、遠い彼方から微かに響いてくる音楽、つまりエコーのような効果を及ぼす。」
「p(ピアノ)は愛らしさ、優しさ、穏やかな平静、静かな憂鬱。柔らかいけれどもある程度決然とした、表情に満ちたタッチ。」
「mezza voce(メッツァ・ヴォーチェ)は穏やかに語る会話の調子に例えることができるでしょう。密かに囁くわけでなく、大きな声で熱弁をふるうのでもなく、語る調子よりも語る内容によって人の心を惹こうとするような話し方です。」
このような繊細な感性を持つ人が、果たして技術の為だけに音楽を書いたでしょうか。本書は終始一貫「表現とは何か」に重点を置いて論じてあり、ツェルニーが練習曲を通じて真に伝えたかったことが読み取れます。
ツェルニーの見方が180度変わる、ピアノを学ぶ人に大変おすすめの書籍です(^^)
講師「おねい」
