教室のピアノの調律をしました
普段のレッスンで時間があると、下側や上部を開けて時々内部を除いてもらっていますが、
アップライトピアノの内部をしっかり見れる機会がなかなかないと思うのでご紹介します
グランドピアノは弦が横ですが、アップライトピアノは弦が縦になっています。
最背面にあるピアノ線が弦ですよ~
隠れて全部見えないですね
弦の長さは、音が低い左の方が長くピアノの下側まで続いていて、
順に音が高い右にいくにつれて短くなっていきます。
これはグランドピアノもアップライトピアノも同じですね
我が教室のピアノは昭和50年代のもので、この当時ヤマハが力を入れて作っていた、
「グランドピアノに近いアップライトピアノ」
で、アップライトピアノの中でも背丈が大きいです。
今日では価格を抑えるためにプラスチック部品が使われていますが、
このピアノは、「ほぼ全部生木」を使用しています。
生きている生楽器なのです
調律とは・・・
使用頻度や湿度など環境を把握し、弦やチューニングピンの保持力を確認し、
「ピッチ」「響き」「タッチ」を調整します。
整音と整調です
チューニングハンマーと呼ばれる道具で弦を止めてあるチューニングピンを回し、
ピンの硬さや粘りを見ながら音を作っていきます。
弦1本ごとに微妙に違う狂いに、そのピアノの性格を踏まえ、1本ずつ合わせます。
ハンマーフェルトに針を刺して硬さを調整し、音色を整えます。
毎回リクエストする好みの音色にしていただいてます
そのベストポイントは、広さや響きや設置場所などピアノが置いてある環境、
コンサートホールでは演奏プログラムや演奏者のコンディションなどにも合わせます。
ピンを回すことが決め手になり、
技術は調律師さんの腕力や手の使い方で個人差がつきます。
平均律の正しい知識があっても、人の手によって行うため、
希望する音になるまでに、素敵な音に調律が出来るかどうか、
こうした部分に隠されていて、まさに職人技です
いつもありがとうございます