私はピアノ講師をしています。
音大卒業してから楽器店に就職し、子供ができたのをきっかけに楽器店はやめて現在は自宅でピアノ教室をしています。
そもそもピアノを習い始めたきっかけは隣に住んでいたちょっと年上の子がピアノを習っていて、夕方になると練習している音が聴こえてきて、私もピアノ弾きたい!と思ったから。
4歳でヤマハピアノ教室に通うことに。
小学校1年になる時に引っ越しをしたので、ヤマハは辞めてそこからは出張レッスンをしている大学卒業したての若い女の先生に家に教えにきてもらうことになりました。(ピアノの調律師さんの紹介です)
その先生がめちゃくちゃ綺麗で、背も高くモデルみたいで、いつもオシャレで、もちろんピアノも上手で、
その先生に
はっきり言って憧れた!
のがピアノの先生を目指したきっかけです。
憧れたら人生決まりました!
ピアノの先生が教えにきてくれる日はいつもウキウキしてました。
「わたしのピアノの先生すっごくキレイなんだよー」って友達に自慢してました。
レッスンが終わった後は母がお茶やお菓子を出してくれて、先生と一緒におしゃべりしながらお茶したり、色んな曲を弾いてもらったりしてました。
今考えると、レッスン以外にも先生の時間取ってしまっていたんだな💦💦
でもそういう「ゆとりの時間」が大切でした。
ピアノを弾くことが楽しくて仕方なかったです。
ちなみに、親に「練習しなさい」と言われたことは一度もありません。
そんなこと言われなくても弾いてました。
小学生のころの話でした
今振り返ってみて思ったのですが、今の私は30分ごとに生徒が入れ替わり立ち替わり、トイレにいく暇もない!レッスン以外でひとりひとりにゆっくり向き合う時間がないから、当時の先生は凄いなと改めて思います。
芸事って、心のゆとりがないと出来ないことだなと思います。忙しい現代だからこそ、心の余裕が大事。
ちょっとそれるけど、
もし、戦争や災害やものすごく辛いことがあったら?
たぶん私はピアノどころじゃなくなると思います。
実際、3.11のときにレストランでの演奏のバイトが普通にあって、なんで私今ピアノ弾いてるんだろ。ってすごく違和感がありました。
だけど、ほんとに辛いことがあっても、また元気になりたいときに私はまたピアノを弾くと思います。
音楽は自分だけの思いを引き出してくれる宝物。
悲しいとき、嬉しいとき、元気になりたいとき、いつも心に寄り添ってくれます。
私が音楽好きになるきっかけをくれた素敵なピアノの先生は今でも現役の素敵な先生です🎹