市指定有形民俗文化財「山之神社祭礼山車」と「吉川獅子屋形」の修復完了を記念しての展示となります。
今回は吉田町にある吉川熊野神社の獅子屋形、北崎町北屋敷にある山之神社(やまのかみしゃ)と横根町にある藤井神社の祭礼山車の一部が展示されています。
ちょうど見に行った時に、山車マニアと思われる小学生が「本物が見たかったー!」と言っていましたが、残念ながらマルッとそのままの展示はありません。
少年は、こちらの法被も着たがっていましたが、残念ながら着用できません。
が、山車と法被の間に入って写真を撮ることは可能です。
昔の山之神社の飾馬用馬具も展示されています。
江戸時代の横根藤井神社の祭礼では、大府市域だけではなく豊明からも飾馬が奉納されていました。
山之神社も奉納していましたので、その時のものでしょうか。
山之神社祭礼山車(北尾力神車)の全体像はこんな感じ↓
山之神社祭礼用山車の彫刻は立川(たてかわ)流。
木目を生かす立川流の素木彫刻は江戸時代の知多半島で大流行となり、山之神社の山車もその時に半田亀崎の中切組の力神車を参考にして、漆塗りから素木彫刻に替えたそうです。
横根藤井神社には山車が三輌あります。
石丸組の石丸車の全体はこちら↓
天保3年(1832)に製作された石丸車は名古屋大須の仏壇屋伊兵衛によるもの。
全体的に黒漆塗りに金箔が施されており、ちょっと仏壇ぽい雰囲気が見られるような?
彫刻は、クルクルっとした目が可愛らしい唐獅子と牡丹。
中組の中車の全体はこちら↓
安政6年(1859)に製作された中車の作者は、尾張名古屋の彫物師・瀬川治助重光です。
町方の彫物師だったため、人物に関する資料は少ないのですが、江戸後期から明治初期、3代に渡って瀬川治助の名で活動していたようで、重光は2代目。
その繊細で緻密な彫刻は素晴らしく、名古屋や知多の山車彫刻を手掛け、多くの作品が残っています。
筋肉隆々の力神がガッチリ支えています。
木目の活かし方も見事。
そして南組の南車がこちら↓
享保19年(1734)に製作された、藤井神社の山車の中では最も古いものになります。
作者は不明ですが、南車の彫刻も素晴らしい。
天井板には龍の蒔絵が描かれているという説明書を読んだことがありますが、外からは見えないので気になっていましたが、展示されていました!
そして、吉川熊野神社は山車ではなく獅子屋形。
江戸時代には、獅子頭が安置された屋形を担いでいました。
現在は少人数でも曳き回せるように、台車がついています。
江戸時代の獅子屋形が残るのは、市内で唯一ここだけです。
こちらが修復された獅子屋形↓
こんな感じで獅子頭が安置されています。
展示品はこちら↓
吉川熊野神社の祭礼は4月第1日曜日ですが、横根藤井神社・山之神社を含め、市内の祭り開催日は10月第2日曜日とほぼ同日のために、他地区の祭りを見る機会は少ないと思います。
一部だけの展示とはいえ、なかなか間近で見る機会の少ない山車や獅子屋形が展示された企画展ですので、ぜひこの機会に大府市に残る素晴らしい祭り文化をご鑑賞ください。
横根藤井神社の無形民俗文化財である子供三番叟の動画も見ることが出来ます。
【大府の山車文化】 入場無料
・場 所 大府市歴史民俗資料館(大府市桃山町5丁目180-1)
・日 時 2026年1月24日(土)~3月8日(日)
9:00~18:00
・休館日 毎週月曜日(2/9・2/23開館)、2/24(火)、2/27(金)

















