こんにちは。

こちらベルリンは、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。
 
 
先日、
3日間の短期集中レッスン受講のために
はるばる日本からお母様と一緒に
小学生のHちゃんがベルリンにいらっしゃいました。
 
 
受講曲は
 
クレメンティのソナチネOp.36, No.4, F-Dur
 
 
今回の指導内容は以下の通りです。
 
 
1日目・・
・椅子の位置と肘の位置。
・音の強弱と実際の音量について。
・苦手なパッセージの練習と腱鞘炎予防のコツ。
・音楽的ポイントとなる箇所。
・ペダルの正しい踏み方。(2楽章)
 
2日目・・
・音色の違いを作る為の奏法。
・音楽的緊張の目的地の確認。
・単純な箇所の完成度の向上。
・打鍵のタイミングと無駄な力を使わない奏法。
・3度のレガートの練習とコツ。(2楽章)
・トリルの付け方。(3楽章)
 
3日目・・
・細部の仕上げ。
・左手の練習方。(3楽章)
 
 
レッスン風景は、お母様が毎回録画されていましたので、ホテルに戻ってからそれをご覧になってその都度習ったことを確認されていたようです。
そのようにして翌日のレッスンに臨まれた時、前日にチラッと私が弾いてみせた箇所を、そっくりそのまま真似して弾かれた事がありました。
それに気づいた私は即座に言いました。
 
大人の演奏を真似したらダメですよ!
子供の時しか出来ない表現があるのですから!
 
その意味するところを納得して、自分の音楽に戻って演奏してくれたので、1楽章の冒頭がとっても生き生きしたものになりました。
 
お母様の了解を頂き、お礼のメールから一部をここに掲載させていただきます。
 
小宮先生に、ピアノのレッスンを教えて頂けて本当に幸運でした。娘も"小宮先生のレッスンがとても楽しく、もっともっと受けたかった"と申しており旅行中は、曲を口ずさみながら指をテーブルで動かしたりしています。・・・先生のお人柄にふれることで、音楽性というものを再度感じることができたと思います。・・
 
 
短期集中レッスンの期間中は、お天気にも恵まれて、Hちゃん親子はご滞在先のホテルから近所の湖の公園を通って徒歩で来られていました。
そんな短い移動中の時間でも、きっと穏やかで豊かな自然と、ヨーロッパの街並みの雰囲気を感じられた事と思います。
 
2日目のレッスンの後では、プチ観光としてドイツオペラ座や母校のベルリン芸大の校舎内、そしてベルリンのシンボルと言える戦争で破壊された姿を残した教会までの片道30分程度を、おしゃべりしながらゆっくり歩いてご案内させていただきました。
 
また、事前にご承知いただいていましたが、我が家には猫が4匹います。Hちゃんは大の動物好きで、毎回、玄関まで出てきて、そして見送ってくれる猫たちと離れがたかったようです。
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このようにして、今夏のベルリン短期集中レッスンは終了しました。
 
Hちゃん、またお会いしましょうね!
 
 
今回のレッスンについてのご感想も
HP pianolessonberlin.comにご寄稿頂いています。
 
最近リニューアルしたばかりのHPです。
ご覧いただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。