2024年6月8日

この日もピアノを演奏する機会に恵まれました。

 

場所は、

阿倍野区民センター(大阪市)

 

初めて行く場所、

どこかな…と思いながら探していくと…

ここ、数年前に来てました!

 

すっかり忘れていましたが、

産婦人科医の池川昭先生の講演を聞きに来たのがここです!

 

あの時は、あることですごく悩んでいて辛くて…

そんな時に池川昭先生のお話を聞いて、号泣でした!

 

そして、

その辛さから体調を崩し、

同じ時期、夫は夫で次々トラブルに巻き込まれ、

二人ともすっかり参ってしまって、

スリランカのアーユルヴェーダ施設で治療を受けることに。

 

その時、

スリランカのアーユルヴェーダ施設で夫から出てきたのが、

この曲、「楽園の庭」(全三曲)でした。

 

…何という偶然でしょう…

 

 

 

 

以前の記事にも書きましたが、

この「楽園の庭」は、

スリランカアーユルヴェーダ施設

治療を受けながら過ごした日々がまさに楽園だった、

と作られた作品です。

 

施術後、

寝台で体を休めてながら眺めた睡蓮の池。

 

宿泊棟と施術棟をつなぐ小径を駆け回る

かわいらしいリスたち。

 

夕暮れには、ドクターたちが患者の為に

キャンドルの灯ったお堂で祈りをささげる。

そこを舞う蛍。

 

そんな情景に心を惹かれ、

「楽園の庭」~スリランカの思い出に寄せて~ (全3曲) 

I. 睡蓮の庭

II. リスの小径

III. 夕暮れの祈り

が作れらました。

 

その時の演奏は、こちら。

 

 

 

 

 

この会場 阿倍野区民センター 小ホールは、

ピアノの音色がとても柔らかく響き幻想的なこの作品の雰囲気に良く合いました。

 

…でも、動画では、ちょっと音が割れ気味に感じるところもありますが…

 

 

余談になりますが、

この日は、万博記念公園の中にある民族学博物館

水俣病関連の映画と特別展示も見てきました。

 

数年前、夫の吹奏楽指導で鹿児島について行った時、

せっかく近くまで来たから

水俣病のことについて学んでいきたいと思い、

夫が吹奏楽指導をしている間、

独りで水俣病相思社を訪れ、

そこで永野三智さんに出会い、

たくさんのことを教えていただき、

本当に色々考えさせられました。

 

先日報道された、

水俣病被害者の発言中に

官僚がマイクを切ったニュース。

 

夫がアルツハイマーを発症してから死に至るまでに起きたこと、

亡くなった後、気持ちを逆なでされたことと重なりました。

 

行政側にいる人たち、権力のある人たちの

こういう非人間的な態度。

 

マイクを切られた被害者の方に寄り添い抗議の声を上げる

永野三智さんの姿に胸をえぐられる思いでした。

 

世の中って、理不尽なことが起きるものです。

色々考えさせられます。

 

民族学博物館の特別展示の中の

この言葉が胸に響きました。

 

 

いくら酷いことをしても、

「法律的に確定されなければ、犯罪ではない」と

済まされてしまうもの。

 

それがこの世の中なんだな、と

夫の病気、死を通して痛感しています。

 

 

何だか、この日も感慨深い日になりました。