ある日、何気なくネットを見ていると…
2024年3月3日、
藤井修の出身地、岡山県笠岡市の
笠岡港旅客船ターミナル「みなとこばなし」にて
ピアノリレーコンサートが開催されることを知りました。
数年前、笠岡の港が新しくなって、
ストリートピアノが置かれたことは聞いていました。
それを知った当初から、
「笠岡の海が見える場所で、海が見える丘を弾きたい!」
というのが、私のささやかな希望でした。
というのも、この「海が見える丘」は、
笠岡の海の風景を題材にした曲なのです!
夫は幼い時、お花見や神社のお祭りがあると、
お母さんに城山公園(今は、古城山公園というそうですが)
に連れていっててもらっていたのだそうです。
その丘の上から見る
瀬戸内海の景色を題材にして作られた「海が見える丘」。
夫と二人で
笠岡の港のストリートピアノに行って
海が見える場所で二人だけのコンサートをして
「海が見える丘」を弾きたい!と思っていました。
しかし、そのうちコロナになって、
コロナが終わったら夫と行こうと思っていたけれど
夫は亡くなって…
去年、私独りで笠岡に来た時、
誰もいないみなとこばなしのストリートピアノで弾いたのだけれど、
笠岡の人に是非聴いてもらいたい!と、
無理を言って弾かせて頂くことになりました。
そして、
弾かせてもらえるのなら、岡山にちなんだもう一つの曲、
美星町の星空を描いた「星の歌」も
更に無理を言って弾かせて頂くことになりました。
当日の演奏は、こちら。
演奏後、
リレーコンサートを主催したかさおか貢献隊の方に、
「海が見える丘」の舞台となった
古城山公園に連れて行って頂きました。
古城山公園から見た瀬戸内海の風景です。
この古城山公園には、夫に2度連れてきてもらいました。
大分埋め立てられてしまったそうですが、
夫が子供の頃は、もっと海が広かったそうです。
夫が子供の頃、
「城山公園に行ったら、猿を見るのが楽しかった」
と聞いていましたが、
その猿、何とまだ公園にいました!
ということは、
もう70年以上も古城山公園で猿が飼われているのですね!
それから、
かさおか貢献隊の方に重要文化財 長鋪邸に連れて行って頂きました。
古民家、大好きです!
丁度、この日はひな祭り。
素敵な古民家の中のあちこちにお雛様が飾られていました。
ここでは、月に1度、手打ち蕎麦が食べられるそうなのですが、
運良くこの日がそのお蕎麦の日。
お昼ご飯に、美味しいお蕎麦を頂きました。
すると、何と、ここにもピアノが!
珍しい時代物のApolloのピアノ。
鍵盤がかなり下の方にある珍しい設計ですが、
音はなかなか美しい貴重なピアノでした。
ここでも、岡山にちなんだ2曲を演奏させて頂きました。
すると、
「ここで笠岡にちなんだ他の作品も、演奏する会を開いては?」との声が…。
ん??
何かすごい話の展開…。
まだまだ実現するかどうか分かりませんが、
実現できますように!
さて、
この日は笠岡に泊まり、
翌日は夫の生家まで散策してきました。
夫の生家、今は別の人の手に渡っていますが、
何と、70年も前のその家が、未だに残っているのです!
生家の近くにある夫の母校、笠岡商業高校。
そして、夫が通った笠岡幼稚園。
駅に向かう帰り道。
夫が高校生の時、バイトをしていたという楽器屋さんは、
閉店していました。
夫と思い出を訪ねながら、数年に1度訪れては散策していた笠岡。
初めて笠岡に来た私の母は、カブトガニにえらく感動していました。
かさおか貢献隊の方に、
カブトガニ博物館にも連れて行って頂きましたが、
笠岡駅のホームで流れるインパクトの強いあの陽気な音楽は
「がんばれ カブトガニ」というご当地ソングだったことを
初めて知りました。
あの笠岡駅ホームの曲、ホントに一度聴いたら忘れられません。
夫の故郷笠岡で過ごした2日間、何だかすごく濃い時間でした。
夫の曲の演奏をご快諾頂いただけでなく、
あちこち案内して下さったかさおか貢献隊の方々、
本当に有難うございました!