2024年3月。
夫の故郷、岡山県笠岡市でピアノを演奏できることになり、
それを見ようと、岩手から母が来ました。
2~3月の関西、といえば、
私にとっては、夫と必ず見に訪れていた梅が思い出されます。
京都の北野天満宮、小野小町のお寺 隋心院。
そして、夫に初めて梅を見に連れて行ってもらった場所が、
長浜盆梅展でした。
…しかし、
夫が亡くなってから、心にもやがかかっているようで、
美しい景色や花を見ても、なぜか心が動きません。
それどころか、返って悲しくなってしまって…。
長浜盆梅展にも、独りでは行く気になりませんでしたが、
母には一度は見せてあげたい、と、
母と米原で待ち合わせて行ってきました。
長浜の駅前、
しばらく来ていないうちに、随分変わっていました。
と、駅から町に抜ける施設に、ストリートピアノ発見!
それも、何とも珍しい透き通るブルーのピアノ!
これは、弾かずにスルーするわけにはいきません。
夫の曲、「星の歌」「海が見える丘」「ボダナートの風」
3曲続いて弾いてきました!
しかし、このブルー、深海のようで何とも美しい!
Coolなので、角度を変えてもう一枚。
ピアノの色が違うだけで、こんなに気分も変わるのかな?
とても気持ち良く弾けました。
音色も良くて、建物も吹き抜けだからか、気持ち良く響き渡っていました。
さて、
目的の長浜盆梅展、母は大感動でした。
私が大好きだった瀬戸内寂聴さんの掛け軸もありました。
…ただ、やっぱり、私はどうしても夫を思い出して切なくもなりました。
もしかしたら、長浜盆梅展はこれが最後になるかなあ。
でも、あのブルーのピアノは、また弾きに行きたいかも。