2024年2月16日(金)

兵庫県立芸術文化センター 小ホールにて開催された

杉山雄一 ヴィオラリサイタルにて 夫の作品 

藤井修作曲 ヴィオラとピアノの為の「古典的アリア」が

演奏されました。

 

 

 

ヴィオラ奏者の杉山雄一さんは、

ピアニストの奥様とご一緒にリサイタルをされていて、

以前も夫の作品を演奏して頂きましたが、

今回、また演奏して下さいました。

 

今回演奏して下さった「古典的アリア」は、

2000年にヴィオラ奏者の李善銘さんからの委嘱により作られ、

小林道夫さんのピアノ伴奏により初演されました。

 

レオナルドダヴィンチ作「白貂を抱く貴婦人」から着想を得て

作られた作品です。

 

 

 

プログラムに、演奏者 杉山雄一さんの思いも語られています。

 

 

 

当日の演奏は、こちらです。

 

 

夫の作品の一つの特徴として、

メロディックな短調の作品の場合、

心をえぐるような感傷的なメロディーになっていることが挙げられますが、

この作品も、まさにそういう作品です。

 

そして、

カデンツでフラット系の借用和音を経過して終わる、

という特徴もよく見られますが、

この作品もその典型です。

 

実は、この演奏会に伺った時、

鬱を発症して、体調が全くすぐれませんでした。

 

そんな中、久しぶりに聴いたこの曲。

この心をえぐる感傷的なメロディー。

♭を通過して締めくくるこの終わり方。

もう完全に典型的な夫の作風で、

「これ、まさに修さんだ!」と

独り客席で声を出さずに号泣してしまいました…。

 

心が癒えるまでまだまだ時間がかかりそうです。

 

 

 

演奏会翌日、驚いたことに、

知らない方々から、この「古典的アリア」

感想のメールや、楽譜購入がありました。

 

多くの方々の心に響いたようで嬉しい限りです。

 

そして、

素晴らしい演奏をして下さった杉山雄一さんと奥様の智子さん、

本当に有難うございました。

 

夫も喜んでいることと思います。

 

 

尚、いくつかお問い合わせいただきました

「古典的アリア」の楽譜は、

こちらよりご購入いただけます。

 

藤井修作品・テキスト販売 Office Wisteria (thebase.in)