園田高弘さんの「ピアニスト その人生」は大好きな本です。

最初のページを開けると白いページに、
「楽譜を見ればピアノは弾ける。しかし、その背後にある文化を知る情熱なしに、何が表現できるのだろうか?」
と、あります。

ユダヤ系ロシア人ピアニストであるレオ・シロタさんに7歳の園田高弘さんを託された後、優れた音楽教育家であったお父様は33歳でお亡くなりになりました。その後東京音楽学校(藝大)から、様々なことを乗り越えフランス、ドイツへと演奏活動を。その当時の激動の音楽生活の日々が生き生きと綴られています。
凄い人間的スケールの大きさ!日本人の枠を超えたバイタリティ!読む度に感動します。本当に巨人のような方です。

又、レオ・シロタさんについての「日本を愛したユダヤ人ピアニスト  レオ・シロタ」興味深く読みました。

私が大学入学まで、師事していた現鎌倉クラブ会長の吉田よし先生は、東京音楽学校の時代レオ・シロタさんに師事なさっていました。先生は現在80台後半でも素晴らしいお姿でステージで演奏なさいます。その姿勢は見事でお背中が若い!レオ・シロタさんからのレッスンを受けられたからではないでしょうか。
心から尊敬しています。


音楽の歴史を感じます。その途上にいる自分(かなりかなり、極小ですがにひひ)。

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