「どんなところに気をつけて練習する?」
レッスンの最後に必ずしている質問です。
スラーに気をつける!スラスラ弾けるようになりたい!など、それぞれの答えが返ってきて、じゃあそんな風に練習頑張ってねー♪とレッスンを締めくくるのですが、時には次のレッスンまでに練習が出来ていない生徒さんもいます。
練習するのが当たり前!という考えの方もいらっしゃるかとは思いますが、私は練習が出来てないならそれはそれでいいんじゃないかなと考えています。


私自身は、お友達が習っていたからという非常にありがちな理由で小学校1年生の春にピアノを習い始めました。
ピアノ以外にも、そろばん・英会話(は直ぐにやめた)・日本舞踊・お習字・学習塾と習い事は増えていき、小学校3年生の頃には月~土で習い事をしていました。
この頃の私にとってのピアノは習い事の中の一つでしかなく、練習しなさい!と親から言われることもなかったので…正直、好きでも嫌いでもないという位置づけです。
好きな曲は沢山練習してすぐに合格出来るけど、気が乗らないと練習もほぼしないので同じ曲にどれだけ時間をかけるんつもり!?といった具合です。
それでも、当時の先生は練習の必要性についてはお話ししてくれますが、叱られることもなく常に寄り添ってくださっていました。(これも振り返ると大変有難く感じますが、当時は怒られなくてラッキーくらいに思っていましたガーン
こういう状況がかなり長い間続き、その間寄り添い続けてくださった先生にも、練習を沢山するわけでもなく、教本もなかなか進まない中でもレッスンを続けさせてくれた父には感謝しかありません。
私がピアノ好きかも?と思ったのは中学3年生の夏…
めっちゃ遅い…あせるレッスン9年目にしてやっと、それも好きかも?と思えました。
その後の事は割愛しますが…
練習してないと厳しく叱る先生だったら途中で辞めていたでしょうし、練習をしないことに痺れを切らした父が続けさせてくれなかった可能性もあります。
でも、途中で辞めなかったからこそ、ピアノを好きになり、今こうやってお仕事が出来ているわけです♪


自分自身の体験を通して、練習の大切さは生徒さんにも勿論お話ししますが、練習よりも大切なことがあるんじゃないかなと私は思っています。
「練習ちゃんとしようね」という声掛けをする時もあれば、「練習しなくていいよ」と真逆の声掛けをすることもあります。
テスト前などは、「ピアノの練習せずに勉強しなさいよー」とピアノ講師としてどうなのか?と思うこともありますが、ご家庭での練習が出来てなければそこを補うレッスンにすればいいだけかなと考えています。
(練習出来てないしレッスンもダラダラは雷雷案件ですが…)

Piacereとしては、ピアノや音楽が好きだという気持ちを育むことであったり、継続していくことだったりを大切にしてあげたいのです!

※練習しないことを推奨しているわけではありません※

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