5月前半は4月末からの「ハンマー交換」の続きです😊
ヘッドに中心線をひいて↓
専用クランプで挟んで全体の打弦点に線をひき↓
そこからの距離にて穴空け位置にライニング↓
元のヘッドの前後角度や↓
中音、低音の傾き角度、シャンクからヘッドの距離等測定し↓
新しいヘッドの中心に専用ポンチで印をつけ↓
穴空け治具の設置↓前後角度を測定した通りになるように…
穴空け開始!

中音や低音の角度がある場所でも背面にバリがほぼ出ないように↓
多少のバリなら後程テール加工の際削り落とせるので👍
穴空け後はサイドをテーパーに削り↓
膠を使って↓
各セクションの端から2番目の元のハンマーを基準とし、各セクションの1番端を接着し、打弦点、前後角度を確認↓もとの打弦点が揃っていれば、そちらに合わせて全体接着していきますが、元が若干ずれがあったので、少し修正して接着しました😅
仮想的に弦と同じ高さになるよう紐を張り、確認↓
それでも不安なので、やはり一度現物に合わせて確認にお伺い打弦点と↓
アタック角度が90°になっているか↓
また、今の位置で音がちゃんと出ているか(ずれてたらカスカスする音だったり、何かしら異常があります)を確認します。これを間違うと、そのセクション全てが間違いになってしまうので、かなり重要なポイントです💦
ただ、後程ハンマーを削るとまた少しアタック角度が変わるため、ある程度幅を持たせて行います👍
これさえちゃんと出来ていれば、あとは基準に合わせて接着していくのみ!

現状テールを削っていないため、テールの位置は必ず揃うようにしないといけません😊
先にテールを削ってから接着する方法ですと、削りの量に誤差があった場合に前後角度や打弦点、何かしら間違った状態での接着になってしまうため、今は先に接着するやり方にしています✨自分の技術を過信せず、メーカーの作成精度を信じて!そのほうが、より良いものを作れると思っています🌟
一晩おいて接着が乾いたら、テール加工↓

外したついでにナンバリング↓
そして、レンナーは新しい状態だと元々いびつな形をしているため↓
若干形状を整えます↓
あとでまた細かいペーパーにて、ハンマーを着けたまま削って形を揃えていくためある程度…
そして専用クランプにてシャンクを挟み、テールを全体削って揃えて↓
最後にバックチェックの噛み合わせがうまくいくようテールにヤスリ目をいれて完成です!
一切バリなしでの接着✨
修理は音、見た目の美しさ両方大事です!
そしてお客様宅にてタッチ調整を終わらせたら、再度アクションを工房に持ち込みタッチウェイト調整!
グランドピアノはバランス部(支点)より手前に鉛が入っているため、軽いところは鉛を削ったり↓
削りで足りない場合は鉛を抜いて、鍵盤と同じスプルース材にて埋め木↓
重いところは鉛をさらに追加😊
専用プレス機にて↓
右の小さい鉛が後で詰めたものです↓
あとは現在にて、再度タッチ調整の確認&再調整と、三弦合わせ↓
整音と調律を繰り返し詰めていき、完成です!
最終的な音はこちら
同じレンナーハンマーでも1台1台の個性があり、その都度その状態に合わせて調整しないとなかなかいい音は作れないですね💦本当に難しいですが、それが楽しいからこのような作業は好きです✨お客様にもお喜び頂き、良かったです!お任せ下さった先生、仲の良い技術者さん、有り難うございました!

5月前半は他にも…
先日修理・調整が終わったヤマハのグランドピアノ「G3」が無事納品されました✨
これからも宜しくお願い致します!
そしてGW中唯一とれたお休みにて、娘が行きたいとねだった「アクアマリンふくしま」に行ってきました🌟
5年振りです!ちなみに前回の写真😊水槽にへばりついて喜んでいた娘ももう7歳…大きくなりました✨
お昼はら・ら・ミュウにて↓
とても充実した1日でした👍

さて、後半は分解していたスタインウェイの修復作業を進めて行く予定です。予定より早くパーツが届きそうなので…

ピアノアトリエ郡山楽器
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