変わるカワル世界

水面下に淀む毒をその口に注ぎ込む

すべてが麻痺した陽の照らす此処は

空蝉を結ぶ螺子操回<カラクリ>に

その双眼(め)はもう何も映すことはなく

時間がバラバラに砕け散るまで

ぎこちなく動きつづける

定義も仮説も論理も

その臓器には歯止めも効かぬ

呼吸も止まぬ虚実の狭間の中で