聲がきこえる
僕等の声 世界の声 
生命(いのち)の声
まだ生まれたばかりの刻(とき)と
永い間見守りつづけた刻(とき)の
神秘の輪
止まりつづけて
加速しつづけて
観測しつづけて
見放しつづけて
温かいも 寒いも
冷たいも 熱いも
意図した瞬間的作用
空が包んで翳る
そんな日々を生きる生命(いのち)は
衰退するその日まで
変わらずに傍にいる