108段の階段上がれば

鳥居は出迎え

夜がくる

とたんに風吹き

昏さに目がくらむ

帰り路を忘れたら

もう戻れない

狐がそっと微笑む

妖美な色が彷徨えば

今宵も宴がはじまる

さあ 人も妖も幽霊も

目を離せない

艶やかで鮮やかな

夢の如く 覚めやらぬ

息つく暇もない

楽しい楽しい

闇世(やみよ)の時間