何度も呼んだ確かな声が
協会の音に掻き消されて
たった一つの物語が壊されてゆく
誰もいない森の闇だけが
小さな音を響かせた
この小さな手にどれだけ多くの血を浴びて
どれだけ多くの失望を味わったのか
よく覚えていない
ただ最後にあなたの影を追って
ただ最後にあなたの笑顔をこの手で壊して
どうしてかヒトミから涙を零した
記憶は曖昧で私だけが私を手放してあげられる
それだけが真実になって
声を潰すように叫んだ
鳥達は羽ばたき漆黒を点した
赤に染まった私に表情が張り付く
精錬されたこの地に清らかさ張り詰め
少女は白に身を投じ旋律の赤は笑む
また惨劇が始まる
その森に足を踏み入れてはならない
その少女を探してはいけない
大きな闇が口を開けてあなたを待っている