6月12日 チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル 19:00 サントリーホール
【プログラム】
ラヴェル:ソナチネ
Ⅰ.Modéré
Ⅱ.Mouvement de Menuet
Ⅲ.Animé
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ラヴェル:夜のガスパール
Ⅰ.オンディーヌ(水の精)
Ⅱ.絞首台
Ⅲ.スカルボ
(休憩)
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」S.161
Ⅰ.婚礼
Ⅱ.物思いに沈む人
Ⅲ.サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
Ⅳ.ペトラルカのソネット第47番
Ⅴ.ペトラルカのソネット第104番
Ⅵ.ペトラルカのソネット第123番
Ⅶ.ダンテを読んでーソナタ風幻想曲
●アンコール
シューマン:トロイメライ
ショパン:英雄ポロネーズ
すごい!ヾ(≧▽≦)ノ
すごい!ヾ(≧▽≦)ノ
すごい!ヾ(≧▽≦)ノ
もう他の言葉が浮かばない。
語彙力が足りない
もどかしい~~
2015年のショパン国際ピアノコンクールの覇者。今年で30歳。
過去2度ほどコンツェルトで聞いた事があり、直近ではちょうど1年前にヤマカズさんとのバーミンガム市交響楽団でショパコン2番を聞きました。
その時には彼のピアノを楽しむにはちょっと物足りなさを感じるけど、でもでも素晴しい演奏だったのは間違いなく、アンコールで弾いたピアノ曲での演奏が(メインプロよりも)心に残り、いつかリサイタルで聴いてみたいと思ってました。
今回、そのチャンスがやって来た
想像以上の凄さだった
後半の最終曲、“ダンテを読んで”の最後の音が奏でられたと同時に、
客席からブラボーの嵐と共に、P席を含む客席の7割ぐらいの人が一世にスタンディングオーベンション
今までも沢山のスタオベは見たことありますが、
人気奏者とかは、(言い方が悪いですけど)とにかく演奏が終ったらスタオベはお約束。
それにつられるように徐々に追従する人が増え、何度目かのカーテンコールで多くの人がスタオベ状態に…と言うのは何度も見たことがありますが、
この日はもう誰につられるとかお約束とかそんなのではなく、
思わず立ち上がらずには居られないって状態だったのだと思います。
ほんとに「すごい」としか言いようがない演奏で、
技術はもちろんですけど、弱音、強音、緩音、寂音…などなど(勝手に音を作ってますが)それぞれの表現が素晴しく、それでいて多分ノーミス。
何というか、音がキリリとクリアで存在感があり、2階席正面中段でしたけど、オケで奏でてるのか?と言うぐらい迫力ある、かと思えば、めちゃ弱音なんだけどちゃんとここまで聞える。
圧巻でした。
もちろん前プロのラヴェルも素晴しく、
特にスカルボの躍動感にあふれた演奏は目を見張りました。
ただ、ほんとに後半のリストが更に更に凄すぎた。
暖かな祝福ムードが伝わってくる“婚礼”。
そして、なんともロマンチックで思わず聞きながら笑みがもれそうになる“ペトラルカのソネット”3曲。
んでもって不気味かと思うと穏やかだったり表情豊か、でもピアノ技術はめちゃ難しそうなダンテ。
『巡礼の年』は単曲で何回か聞いた事はあるけど、
通しで聞いたのは今回が初めてでしたけど、
この先、この『イタリア』を誰かの演奏で聞くにあたって、
これ以上の演奏があるだろうか?と心配ですよ
演奏スタイルもめちゃシンプルで、余計な動きがないのでこちらもすごく音に集中して聞けるのもいいな、と思った。
そして、客席に対する挨拶などの態度もすごく好感が持てました
とにかくとにかく、ただただすごい!としか言葉が出ない演奏でした。
コンツェルトより、やっぱリサイタルが良い。
チョ・ソンジンは、11月にラトルとバイエルン放送交響楽団とまた来日しますね。
ブラームスの交響曲第2番を演奏するようですが、今のところチケット購入は見送ってます。
リサイタルだったら、迷わず購入したと思いますが。
この日、あまりのスゴイ演奏に頭の中心が冴え渡ってしまい、2時過ぎまで寝れなかった私。おかげで今日は1日眠かったです。
#チョ・ソンジン 日本公演最終日。満場の聴衆が総立ち!アンコールはシューマン:トロイメライ、まさに夢見心地、ショパン:英雄ポロネーズはもう言葉要らず。次の来日は11月サー・サイモン・ラトル&バイエルン放送交響楽団と川崎でベートーヴェン2番、東京でブラームス2番です。#JAアンコール pic.twitter.com/aOjyU53hGj
— ジャパン・アーツ(Japan Arts Corporation) (@japan_arts) June 12, 2024