2月23日 エリアフ・インバル✕東京都交響楽団 14:00 東京芸術劇場コンサートホール

 

 

【プログラム】

 

マーラー : 交響曲第10番 嬰ヘ長調(デリック・クック補筆版)

       Ⅰ.Adagio:Andante-Adagio

       Ⅱ.Scherzo:Achnelle Vierteln

       Ⅲ.Purgatorio:Allgretto moderato

       Ⅳ.Scherzo:Allegro pesante.Nicht zu schnell

       Ⅴ.Finale:Langsam,schwer-Allegro moderato

 

指揮:エリアフ・インバル

東京都交響楽団

 

 

 

大好きインバル~ハート

しかも、マーラー第10番!!

楽しみ~~爆  笑

 

 

…て事で、やっぱめちゃ良かった!!!!!!

 

 

第10番の『アダージョ』だけを3年前にカーチュン読響で一度聞きましたが、デリック・クックによる補筆版のフル楽章はこの日が初めて。

本人ではなく他の人が作品を完成させるのって何となく違和感がない訳ではないけど(純粋に本人作ではないもんね)、ほぼ出来上がった補筆という事らしいので、まあ、いいか(←偉そうw)

 

 

マーラーが「死」ドクロもしくは妻アルマへのあふれ出る「愛」ドキドキが曲のあちこちに音となってあふれ出てきていて、全体的にとても重くズシリとする約75分でした。

でもまったく退屈することなく、ほんと気がついたら終ってた、と言う感じ。

自分でも集中力がすごかったなぁと思う。

 

 

第2楽章、第3楽章は少しアップテンポで軽快なリズムもあったりしたけど、第1楽章はほんと、もうこのまま死んじゃうんじゃなぃ?って感じで重重~

 

終楽章もこのまま息絶えるのか…と音が消え去りそう…思いきや、最後の最後でグワっと一瞬生き返ったかのような(こうやって書くとめちゃ怖っ叫び弦の悲鳴のような音。

そしてまた徐々に幕切れ…

 

最後はインバルさんの数秒の静止。客席も物音1つせず。

 

 

ぶらぼぉ~~~ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

 

まさに客席がぶあぼぉ~の嵐だった拍手拍手拍手

 

 

オケは16型。

下手から半円に、1st、2nd、ヴィオラ、チェロ。

チェロがステージ上手前方でした。

そのチェロの後方にコントラバス。

 

弦がとても潤った音で、そこにキラキラと木管が加わり、そして打楽器の迫力有る音がアクセントとなって、なんか渦のように音が回っていて、初聞きの第10番の音の渦に埋もれてました。

 

つい先日87歳になったばかりの阿笠博士インバルさんも、休憩なしでずっと立ちっぱなし。

そして全身を使っての指揮にお疲れの様子も見えず、すごいなぁと。

 

チラシにも記載があるけれど、インバルさんは都響と第3次マーラーチクルスをやるそうで、この第10番はその1曲目。

できるだけ聞きに行きたい!

私が持ってるマーラー全集は、フランクフルト放送響とインバルさんのなので余計に。

 

 

この日はヴィオラの首席奏者の店村さんが最後のステージだそうで、インバルさん、そしてオケのメンバーから花束を贈られていて、更に拍手喝采となりました。

 

一般参賀有り。