2月1日 「vs」vol.8 亀井聖矢✕イム・ユンチャン 19:00 東京芸術劇場コンサートホール

 

 

 

【プログラム】

 

ショパン : モーツァルトの歌劇『ドン・ジョバンニ』

      のアリア「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2 (solo:亀井聖矢)

 

ショパン : エチュード・セレクション(solo:ユンチェン)

       3つの新しいエチュードより 第1番 ヘ短調

       12のエチュードOp.25より 第1番 変イ長調「エオリアンハープ」

                     第5番 ホ短調

                     第6番 嬰ト短調

       12のエチュードOp.10寄り 第10番 変イ長調

                    第9番 ヘ短調

       12のエチュードOp.25より 第11番『木枯らし』

 

ラヴェル : ラ・ヴァルス(1st:亀井、2nd:ユンチャン)

 

(休憩)

 

ミヨー : シュカラムーシュ Op.165b(1st:亀井、2nd:ユンチャン)

      Ⅰ.ヴィフ

      Ⅱ.モデレ

      Ⅲ.ブラジルの女

サン=サーンス : 組曲『動物の謝肉祭』(1st:ユンチャン、2nd:亀井)

          第1曲 序奏と堂々たるライオンの行進

          第2曲 雌鶏と雄鶏

          第3曲 ラバ(アジアノウマ)

          第4曲 亀

          第5曲 象

          第6曲 カンガルー

          第7曲 水族館

          第8曲 耳の長い登場人物

          第9曲 森の奥のカッコウ

          第10曲 大きな鳥籠

          第11曲 ピアニスト

          第12曲 化石

          第13曲 白鳥

          第14曲 終曲

 

・アンコール

  チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』より「花のワルツ」(1st:ユンチャン、2nd:亀井)

 

 

 

反田恭平vs小林愛実が第1回目の芸劇「vs」シリーズ。

今回のvol.8は、2022年ロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位を受賞した亀井聖矢くんと、同じく2022年に第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで史上最年少(18歳)でゴールド・メダルを受賞したイム・ユンチャンとのヴァーサス音譜

 

ヴァン・クライバーンコンクールにも出場していた亀井くんがユンチャンの音に衝撃を受け、いつか2人で弾きたいとずっとラブコールをしていたそうですラブラブ

しかもコンクール当時、この2人は髪型はもちろん顔つきがとっても似ていて(今も似てるよね)、コンクール会場でもよく間違えられて声をかけられたほどで、見分け方としては笑ってるのが亀井くん、笑ってないのがユンチャンとの事らしい。(亀井くん談ゲラゲラ

 

そんな2人の2台ピアノによるコンサート。

 

当初、ちらしにも記載してありますが、メインプロの1つがラフマニノフでしたが、出演者の希望により「動物の謝肉祭」に変更になりました。

ラフマの2台ピアノも聞きたかったですが、この謝肉祭もめちゃ良かったので結果オーライ爆笑

 

 

亀井くんのソロによる演奏でスタート音譜

現在ドイツ在住の亀井くんですが、がむしゃらな超絶技巧なイメージだったのが、このショパンはとても優雅で弱音がと~っても繊細で優しかったニコニコキューン

色々将来の事も意識してるんだとは思いますが、超絶技巧はもちろん健在ですが、演奏の幅が広がってるなぁと(偉そうですが)思いました。

 

 

ユンチャンのソロもエチュードというだけあって、色んな奏法をサラッと弾いてしまってるところがすごかったですビックリマーク

それでも1曲目はちょっと緊張していたのか音が堅いように聞えたけど、徐々にリラックスニコニコ

 

前半最後のヴァルスは、亀井くんとの息もピッタリでエネルギッシュな演奏でしたびっくりマーク

 

 

ミヨーの曲は初めて聞きましたけど、思わず身体でリズムを取りたくなる軽快な第1曲に、2人の優雅な音が絡み合ってウットリだった第2曲、そしてこれまた楽しかっただい3曲と、約10分ぐらいの短い曲でしたけど、なかなか良かったです。

 

この頃になると、もう2人のアイコンタクトがばっちりで、オペラグラスを持っていかなかったので細かい表情までは見れなかったですが(自席は2階中央前方エリアの前方列)、もう楽しくて楽しくて~っていうのが伝わってきてましたチュー

 

動物の謝肉祭は、亀井くんの「亀」🐢もいるし、ピアニストの下手な演奏をユンチャンがこれまた下手に弾くのが上手くて(←ややこしいw)思わず笑みがもれたし、めちゃ有名な第13曲はうるっときました。

 

 

アンコールの前には亀井くんの「どうだった?」の質問に(英語ね)、「ありがとうございます。」と心細そうな日本で答えていたユンチャン。

内気な性格なのかしら。

亀井くんと対象的だなぁと思ったけど、若さ溢れる2人によるエネルギッシュで圧倒的そして甘美でうっとりなピアノの音がホールに満ちあふれていて、改めてピアノの凄さを実感しました。

 

めちゃ楽しかったです!!爆  笑

 

 

この「vs」シリーズは、普段聞けないような演目や組み合わせとかけっこう豪華な内容なので、次回も楽しみに行けるといいなぁと思ってます。

 

 

ちなみにホールは圧倒的に女性が多かったですが、思ったより意外と男性の方も多く、私の周りにも4~5人の年輩のかたが座ってました。

 

 

 

 

 

 

仲良し~下矢印上矢印