12月14日 清水和音✕高木竜馬 2人のピアニストの競演による歓喜の旋律 19:00 東京オペラシティコンサートホール
【プログラム】
ベートーヴェン : 交響曲第9番 ニ短調(リストによる2台ピアノ版)
第九の季節ですが、2台ピアノによる第九を聞きに行きました
圧巻でした~
去年の3月、金子三勇士くんでこの第九の第4楽章の2台ピアノ演奏を聴きました。
と言っても、1台は三勇士くん、もう1台はあらかじめ彼の演奏を録音してある自動ピアノとの競演。(今日と同じリスト版をもとに、三勇士くんが編曲したものです。)
でもこの日は生の2人のピアニスト@清水和音さん・高木竜馬くんによる第九。
しかもフルバージョン.
約67分ぐらいでした。
2台のピアノが向き合う形で置かれ、上手側に清水さん、下手側に高木くん。
第1楽章の冒頭、弦によるトレモロを高木くんの弱音でスタートしました。
若い高木くんの軽快な音、そして清水さんの力強い打鍵&めちゃ繊細な音。
とても良かったです
第2楽章の原始人の踊りのリズミカルな感じやティンパニのドドン!って音がめちゃ楽しかった
第3楽章の緩徐的なメロディは子守歌のようになってしまい、ちょっと途中ウツラウツラ(←寝不足)
でも清水さんの優しい弱音がほんとにきれいでした
そしてそしてやっぱり圧巻だった第4楽章
オケ版では4人のソリストそして合唱が入りますが、ほんとにそこに彼らがいて歌っているかのように聞えてきた。
特にすごいな~って思ったのは終盤前ぐらいのソリスト4人の独唱が絡み合いながらそれぞれ歌うところ。
ちゃんと4人の歌声それ+オケの音が聞えてきてました。
もちろんそれに続く最後のクライマックスは、2台ピアノ=4手とは思えない音符の量で、三勇士くんもリスト版は音符が多すぎて…と言っていたのを思い出した。
先日みたコバケンの第九の迫力が目に浮かぶような圧巻の2台ピアノ。
終演後はブラボーがすごい飛び交ってました
何度もステージに呼び戻されてましたが、休憩なしの約67分。
アンコールはなし。(個人的にも要らんやろ~。椅子に座りませんように~って思ってました)
全体的に高木くんは全身を使って演奏してましたが、清水さんは思ったよりサラリと弾いていて、なんか大人の余裕?
…て思ったら、清水さんはこのリスト版の2台ピアノによる第九を1995年に日本で初演した方なのだそう
毎冬再演を続けていていたそうです。
今年は若い高木竜馬くんと世代を超えての共演。
終演後も清水さんが高木くんの方を抱いて、お互いねぎらっていたり良い感じ
それにしても改めてピアノってスゴイ楽器だなぁって思いました。
曲に対する先入観もあるとは言え、弾き方1つでそれぞれの楽器や歌声がリアルに演奏されてるかのように感じる。
ピアノ、ぶらぼ~~~
清水和音さんとのベートーヴェンの第九@東京オペラシティ 終演しました!😆
— 髙木 竜馬 (@RyomaTakagi) December 14, 2023
リスト編曲の2台ピアノ版ということで難易度SSSでとてもタフでしたが、ベートーヴェンの偉大さ、愛してやまない第九を弾けた喜び、そして尊敬する和音さんとご一緒出来た嬉しさと充実感に溢れています!
楽しかった!!! pic.twitter.com/hhY4GEROYN
オケによる第九ももちろん素晴しくて好きですが、時にはこう言う違う形での第九も気分が変わっていいですね
今年は私はあと1つ、来週東フィルでの第九を聞くので、オケ版、ピアノ版、そしてオケ版、と良い順番となりました
東京オペラシティのクリスマスが点灯されてました