6月29日 山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団 19:00 サントリーホール
【プログラム】
ショパン : ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.21 *
Ⅰ.Maestoso
Ⅱ.Larghetto
Ⅲ.Allegro vivace
エルガー : 交響曲第1番 変イ長調Op.55
Ⅰ.Andante nobilmente e semplice-Allegro
Ⅱ.Allegro molto
Ⅲ.Adagio
Ⅳ.Lento-Allegro
*ピアノ:チョ・ソンジン
指揮:山田和樹
バーミンガム市交響楽団
2015年のショパン国際コンクール優勝者、そして私にとっては5年前のエストラーダ指揮フランクフルト放送交響楽団と共演以来の生チョ・ソンジン。
その時はラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番でした。
でもあまり記憶がないので(メインプロのマラ5の記憶はある)、ほぼこの日が初の生チョ・ソンジン。
そして彼のショパンをあまり聞いた事がないので、今回は楽しみにしていました
ショパンのピアノ協奏曲第2番は、過去に辻井くんやブラハッチなど何回かありますが、チョ・ソンジンの第2番は思ったよりも音がストレート、シンプル?そんな印象でした。
言い方が難しいですけど、悪い意味ではなく楽譜通り?みたいな。(←楽譜を見たことはないですけど😓)
ピアニストによっては独特な雰囲気がありますけど、この日のチョ・ソンジンはそう言う感じはあまり感じられず。
弱音は少し辻井くんに似た感じでキラキラしてた
そして弾いてる姿もイマドキの若いピアニストに比べると、あまり大袈裟なアクションがないのも理由の1つかもしれないですけど。
だからなのか逆に大きな感動と言うのはあまりなく(もちろん素晴しい演奏でしたけど)、ソリストアンコールのラヴェル:道化師の朝の歌、これがとてもユニークな感じで良かった
色んな表情のメロディで、色んな表情のチョ・ソンジンが聴けた。
そして嬉しそうに客席に挨拶する姿がとても真摯な感じで、とても好感が持てました。
リサイタル、行ってみたくなりました。
オーケストラはなかなか乾いた音。
ヤマカズさんの軽快で楽しそうな指揮とすごく合ってる気がしました。
なので初聞きのエルガー第1番、とても良かったです。
あまり予習が出来なかったんですけど、あっという間に終わってしまった。
弦も力強く、金管が上手い!
個人的にはファゴットのソロがすごく心に染みた~~
第3楽章は美しくて優しくて涙ウルウル
最後は大きく盛り上がって、間髪入れずのブラボーー
実は開演前にヤマカズさんのトークがあったようで、最後の方しか聴けなかったんですけど、『過去にこのオケを指揮した若い指揮者には、サイモン・ラトル、アンドリス・ネルソンスなどがいて、しかもこのオケ初のアジア人、そしていくら日本人が若く見えるからと言って40歳超えてる自分が指揮する事になって驚いてる。そのオケとの初の日本公演での演目はどうしてもイギリスの曲を演奏したかった。お客さんウケのいいチャイコフスキーとか他案はあったけど、「僕はこれを演奏したいんだーー!」と地団駄踏むようにワガママ言ってこれに決めました今回の日本公演で今日が最後のエルガー交響曲第1番です』と言ってました。
そう言う思いもあったからか、オケのみなさんもなんか楽しそうで笑顔が溢れるオーケストラでした。
カーテンコールの拍手が鳴り止まない中、そのまま指揮台にあがってのオケアンコールは、ウォルトン:映画『スピットファイア』より前奏曲。
とても壮快な曲で、途中でヤマカズさんは指揮台の上でフィギュアスケーターのように、1回転ジャンプを決めました
しかも演奏が終わる前から客席の方へ向いて拍手~と、大盛り上がりのフィニッシュ
楽しい楽しい終演となりました。
もちろんヤマカズさんの一般参賀有り。
先週の東フィル(亀井くん)、週明けのロッテルダムフィル(真央くん)、そしてバーミンガム市響(チョ・ソンジン)と少し忙しいスケジュールでしたけど、充実したピアノコンツェルトを堪能できて良かったです。(ちょっと疲れたけど)
数日間で上書きされてしまうのはちょっと残念でしたけど~(←贅沢ですね)
気がついたら明日から7月。
早いなぁ~
来月は久し振りのミューザ川崎へも行く予定なので、楽しみです。
それから、この日前方に座っていた人がちょっとしたトラブルな人で…
その人の存在が演奏中に気になって、実は思ってたよりも演奏に集中できなかったのがあります。
それは別記事で書こうかと。
こんな人、絶対出入り禁止だよ!…ってレベルの人です。(多分、そうなると思うレベル)