6月23日 東京フィルハーモニー交響楽団6月定期演奏会 19:00 東京オペラシティコンサートホール

 

 

【プログラム】

 

尾高惇忠 : オーケストラのための「イマージュ」

ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 *

          Ⅰ.Moderato

          Ⅱ.Adagio sostenuto

          Ⅲ.Allegro scherzando

 

ラフマニノフ : 交響曲第1番 ニ短調op.13(ラフマニノフ生誕150年)

          Ⅰ.Grave-Algro ma non troppo

          Ⅱ.Allegro animato

          Ⅲ.Larghetto

          Ⅳ.Allegro con fuoco

 

*ピアノ:亀井聖矢

 

指揮:尾高忠明

東京フィルハーモニー交響楽団

 

 

 

亀井くんのラフコン2番てことで、チケットは他2会場を含め3公演とも完売でした。

にも関わらず、私の右隣の女性会員さん(1名)はなぜか空席だったキョロキョロ

 

 

期待通りの素晴しいラフコン2番でした!!

亀井くんの楽しそうなピアノにオケも引っ張られる感じで、

全体的に想像以上の華やかさがありました。

 

 

出だしの和音@鐘は、思ったよりも重々しくはなく、意外とサラッと。

亀井くんの武器でもある大きな手で余裕な感じで弾いてるからそう思うのかしら?とも。

 

でも、それに続くオケがなんとも熱いビックリマークそして重厚!!

14型でしたけど、一瞬16型かと思うぐらいの熱量を感じましたよ。

 

 

そして亀井くんの若さ溢れるスピードに合わせるかのように尾高さんの指揮も走る。

それをしっかり確認しながら、亀井くんも走る、動く、はねる笑

 

躍動感があり、なんかめちゃ楽しかった爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

元々、動きのあるピアニストだし、まだまだ若いので第2楽章は個人的好みから言うともうちょっとしっとり感があるといいな~と思ったけど(辻井くんのが好き)、それでも全体的には素晴しく、オケも楽しそうで良い演奏だったと思いました。

 

 

満員のホールはすごい拍手拍手拍手拍手拍手拍手

ご本人もめちゃ嬉しそう。

何度ものカーテンコールでホールが明るくなってしまい、アンコールはなし。

「あぁ…」と残念そうな声も聞かれましたけど、本編だけでも充分だったと思いました。

 

 

 

そして、交響曲第1番。

ラフマニノフの交響曲第2番と第3番はよく聞くし目にしますけど、

「第1番てあったのかー」と思ってしまった私。

(2番、3番があるんだから、1番もあるに決まってるけど)

初めて見たし、聞きました。

 

 

無料パンフによると…(一部抜粋)

 

幼少期からペテルブルク音楽院に入ったものの、指導法が合わずやる気をな くしていたラフマニノフは、12歳でモスクワに移り、名教師ズヴェーレフの厳しく もハイレベルな指導を受けて才能を開花。モスクワ音楽院ではピアノと作曲を 学び、いずれも優秀な成績を収めた。1892年の作曲科卒業作品であるオペラ『アレコ』はチャイコフスキーの絶賛も受け、卒業後は作曲家としても順調、交 響曲の作曲に向けてステップを踏んでいった。

 しかし、満を持して完成した交響曲第1番、1897年3月のペテルブルクでの初 演は歴史的な失敗に終わった。作品自体に未熟さはあったとしても、その失敗 ぶりは不可解なほど。理由は諸説あり、以前は初演指揮者を務めたグラズノフ が無能、酒を飲んでいたなどの説明が主流だったが、新曲が多い演奏会で練 習不足だったのは事実としても、無能とは別の話だし、飲酒説に至っては一方 的で根拠に欠ける。それよりはペテルブルクとモスクワの音楽界の確執が一因 だった可能性ははるかに高い。有り体に言えば、“ライバル都市に移って調子 に乗っている若造が、挨拶もなしにペテルブルクに乗り込んでくる”という構図に なってしまったのである。楽員のモチベーションは低下、有力者の視線は冷た く、中でも「ロシア五人組」の一員だったキュイは敵意むき出し、「地獄の住人を 喜ばせる」というほぼ罵詈雑言の酷評はよく知られる。新進作曲家にとって、作 品への正当な批判や演奏の問題はまだしも、自らへの過剰な悪意は想定を超 えていたはずで、スランプに陥ったのも無理からぬことだった。

 その後第1交響曲は封印状態になり、作曲者自身が再び聴くことはなかった が、1940年、最後の大作「交響的舞曲」第1楽章の結尾にその一節をしのばせ た。それも聖歌のような形で。初演から40年以上を経た晩年、やっと心のつかえ を浄化、昇華できたのである。なお、「交響曲第1番」としてスコアが復元された のは1945年、ラフマニノフが世を去って2年後のことである

 

聴く機会があって良かったですOKニコニコ

 

 

 

出だしからちょっと重めな感じで、何となくですけど、冒頭のところ、金管が強烈に鳴るとことか、どこかマーラーの交響曲第6番『悲劇的』に似てる感じがしました。

 

けっこう情緒不安的気味な展開であせる

ピアコン2番がけっこうメロディアスなので、すごい違和感凝視もやもや

 

でも第3楽章はとても美しいメロディで、ゆったりと。

 

第4楽章は何だかはちゃめちゃなお祭りみたいな箇所も。

タンバリンやシンバルが鳴り続けて行進曲的なところは、楽しかったアップアップアップ

途中で銅鑼がなるのは、やっぱりマラ6のハンマーを思い出してしまった。

 

 

オケはピアコン2の時と同様ヴァイオリンが素晴しく、ホールに熱い音が充満してました。

 

 

個人的にはあまりラフマニノフっぽい感じはしないかなと思いましたが、

第2楽章がちょっと退屈だったのを除いては楽しめました。

 

あまり頻繁に演奏されないみたいなので、今年はラフマニノフ生誕150周年との事だし、もう1回ぐらい聴く機会があるといいな~と思う。

 

 

 

それと前プロの「イマージュ」は、マエストロの兄である尾高惇忠さん作曲。

めちゃ現代曲で…すみません…もう調も拍も音も分らなかった😅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来月の定期演奏会は、ミョンフンさんの『オテロ』。

オペラに触れる機会がない私としては、東フィルの演奏会で聞けるのとても有りがたい。

予習をしっかりして行きたいと思います。

 

 

 

帰りの電車、新宿から座ったら、手すりに誰かの傘の忘れ物~びっくり

 

 

新宿で降りた男性のかな。

傘の忘れ物、多いよねぇ~