5月27日 日本フィル 杉並公会堂シリーズ第1回 15:00 杉並公会堂
【プログラム】
華麗なる色彩の饗宴
モーツァルト : 歌劇《魔笛》 K.620 序曲
モーツァルト : ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 *
Ⅰ.アレグロ
Ⅱ.ラルゲット
Ⅲ.アレグレット
ビゼー : 《アルルの女》第2組曲
パストラーレ
間奏曲
メヌエット
ファランドール
ラヴェル : ボレロ
*ピアノ:牛田智大
指揮:大友直人
日本フィルハーモニー交響楽団
週末の午後、2回目の杉並公会堂。
人気ピアニスト牛田智大くん出演との事で、会場は9割近くが女性でした。
私が実際の彼の演奏を聴くのは6年間のリサイタルとか、それぐらいになると思います。
もしかしたら、コンツェルトで1回、聞いてるかもな~と言うそんな程度。
ステージに登場した牛田くんは、すっかり大人の顔立ち。
丸顔の少年のイメージでしたけど、23歳の青年。
シュッとした綺麗なお顔になってました。
でも、しかし細い
手足が長いのもあるけど、筋肉付いてるのかしら?と心配になってしまうほど。
イマドキの男の子っぽい。
モーツァルトのピアノ協奏曲24番は初めてききましたが、
何というか、私の中では“穏やか”“温和““長調“”というイメージとは違って、
ちょっと怪しげな短調で始りました
しかも三拍子!
でもワルツって感じじゃない。
長いオケによる前奏のあと、牛田くんのピアノ。
と~~ってもシンプルなメロディ
四分音符いっぱいのピアノパートで、超絶技巧のように音符が渦になって飛んでくるのではなく、こう言うのは簡単そうに思えるけど、“間”とかがぜったいに難しいやつ。
(もちろん超絶技巧も読んで字のごとく難しいです!)
牛田くんは、情緒豊かに一音一音、とても丁寧に弾いてました。
オケとのバランスもちょうどよく、第1楽章と第3楽章の短いカデンツァは子守歌のように穏やか。(安心してください!寝てませんよっ)
第2楽章は短い楽章だったけど、これがまぁ、ピアノと木管の掛け合いがなんともやさしく美しい
牛田くんのピアノの音色は、心が弱ってる時にそっと寄り添ってくれる。
そんな優しさがあるな~とちょっと思いました。
あ、私が勝手にこの日の演奏を聴いて感じた事です。
演奏後は鳴り止まない拍手に何度もステージに引き戻されてましたけど、意外とサクっとまたステージ袖に戻る牛田くん
ソリストアンコールはなしで、客席はちょっと残念名空気感、漂う
『魔笛』『アルルの女』は、とても楽しかった
特にこの日を通してだけど、木管が素晴しく上手で、アルルの女のメヌエットのフルートは美しすぎて、涙出た
ファランドールは超盛り上がり
通して見た事はない歌劇でも、こう言うどこかで聞いた事がある曲は楽しめますね
そして、この日のチケットを取った一番の理由である『ボレロ』。
大大大好きな曲なのにしばらく聞いてないので、無性に聞きたくなったのでした。
気持ちちょっと速いテンポのボレロだったけど、やっぱ良いね~
楽しかった
そして、トロンボーンは過去聞いたボレロのベスト3に入るほど素晴しかった
指揮者の大友さんは演奏後、各パートを立たせた時、トロンボーンだけスルーして金管を立たせ、他楽器へ。
あれれ?と思ったら、大トリで立たせてましたよ
それぐらい良かった
もちろんオケ、そして客席からもたくさんの拍手
何度も聴いたボレロだけど、今回新たな発見が
以下、記録
冒頭からピチカートで参加のチェロ。
むんず!と弓を持つのは弦楽器で1番最後。
でも最後の方ではちょこっとだけメロディも演奏。
コントラバスも同じく最初からずっとピチカートだけど、チェロよりほんの少し前に弓をもってリズム演奏。
でも最後の最後までずっと“あの”リズムのみで、メロディを弾く事なし。
いつもは主役のヴァイオリン。
最初はウクレレ状態だけど、途中からメロディ演奏に入ったと思ったら、1st,2ndと交互にメロディを演奏。
『ボレロ』は各楽器がどこでどんな演奏をしてるのか探しながら聞くのが楽しい。
メロディはいたってシンプルだけど、まだまだ新たな発見があるかもね
土曜日の午後、ちょうどいいコンサートでした
【公式】杉並公会堂 Suginami Koukaidou@SKoukaidou2023年度『日本フィル杉並公会堂シリーズ』の第1回が無事に終了しました。大友直人さんの華麗なる指揮、牛田智大さんの情感のこもった演奏、日本フィルの表情豊かな調和を皆さまにお楽しみいただきました。本日のご来場、まことにありがとうご… https://t.co/JIq3pggNEJ
2023年05月27日 18:39