5月9日 クリストフ・エッシェンバッハ✕ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 19:00 東京オペラシティコンサートホール
【プログラム】
ウェーバー : 歌劇「魔弾の射手」序曲
ドヴォルザーク : チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 *
Ⅰ.Allegro
Ⅱ.Adagio ma non troppo
Ⅲ.Allegro moderato
ブラームス : 交響曲第2番 ニ長調 作品73
Ⅰ.Allegro non troppo
Ⅱ.Adagio non troppo
Ⅲ.Allegretto grazioso(quasi andantino)-Presto ma non assai-Tempo Primo
Ⅳ.Allegro con spirito
*チェロ:佐藤晴真
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
やっぱドイツオケ、良いですね~
どっしりと地に足ついた安定の音、それプラス豊潤でもありました。
客席はけっこう音楽大学の学生さん?と思われるような若い人が多かった。
あと、ホール入り口の検温&消毒が亡くなっていた。(アルコール消毒液はホワイエなどに何カ所かに設置はしてありました)
アメリカオケと違って演奏前のステージには誰もおらず、ドアが開いてみなさんステージへ登場。
コンミスもメンバーと一緒にステージへ。
大きな拍手
そして、ホールが静まりかえり少し間があってからエッシェンバッハさんが登場。
私は5~6年前にN響の第九を聞いた時に振っていた以来ですが、ゆっくりとステージに登場したそのお姿は、その時の印象よりちょっと歳を取ったな~と。
今年83歳。(指揮者の世界ではまだまだ上のかたがいらっしゃいますけど)
前プロのウェーバー。
前奏のあとのホルンがめちゃくちゃ素晴しい
こんなにそろって安定した音は、なかなか聞けないのでは?と思うほど。
このホルンは全体通して、ソロも含めてほんとに素晴しい演奏をしていました。
マエストロからの賛辞もありました。
あと、クラリネットソロも良かった
そして久し振りに聞いた佐藤春真くんによるドヴォコンも良かったです。
第2楽章は特に管楽器との絡みとか心に染みますね。
厚くドシリとしたオケの中で、少し華やかな佐藤くんのチェロが際立ってました
ドヴォルザーク特有のどこか哀愁を感じる民族音楽的なメロディは、癒されます。
ソリストアンコールは、カザルス:鳥の歌
鳥の囀りの音がめちゃくちゃ綺麗だった
そしてブラームス。
第1番や第4番に比べてあまり聴く機会は多くないんですけど、聞く度に好きになりそう
弦も上手いですけど、木管、金管がめちゃくちゃ上手い
それとどの章もなんだか笑顔が浮かんできそうなメロディがあり、なんて幸せな曲なんだ~と改めて実感
常に口角があがった状態で聞いていられる。
個人的には第3楽章、特にチェロとオーボエのとこが好き。
草原のお散歩みたい。
第4楽章は金管が咆え、勇ましく、そして少し加速して終演。
この曲だけではないですが、ホールではブラボーがあちこちから
(新型コロナウィルスに関するアナウンスももうありませんでした)
何度ものカーテンコール。
オケアンコールはブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調
ノリノリ~
楽しかった
約10日ぶりのオーケストラコンサートでしたが、最初の1音がなった瞬間とても懐かしく、そして新鮮で、感動でした。
このオケの音が素晴しかったのもありますが、なんと言うか、やっぱり直前に聞いたコンサートの感動を引きずらないで聞くと、こんな感じなんだな~と。
ちょっと大袈裟に言っちゃうと、コロナ禍でコンサートが次々と中止になっていった中、久し振りに東フィルのコンサートを聞いた時に少し似てるかな。
まぁ、ホールにたくさん足を運べる事は贅沢でもあるけれど、このちょっと飢えたような状況で聞く最初の感動はやっぱり良いなぁと思ったのでした。
それと、ひいき目→ひいき耳なのかもしれないですけど、やっぱりドイツオケの音はめちゃ好き。
重厚で豊潤で時々キラっとするけど、なんと言うか華やかな曲であっても安定感がある気がします。
それとあとね、このオケ、イケメン、イケオジ多めw
シルバーヘアのチェロ首席の熱演が目を引きます
ちなみに、演目などの解説パンフレットは1部500円で販売されてました。
入り口で無料で手渡される数枚のチラシの中には、コンサート情報に関するものはなかったのです。
有料パンフはきっと今回のツアーについてなども書かれているのかもですけど、それは好き好きで購入すればいいと思いますが、せめて紙1枚に演目とソリストぐらいの情報をはさんでくれてもいいのにな~と思います。(チケット代もそこそこするし)
秋に来日する(であろう)ベルリンフィル、やっぱ行きたいと思った夜でした。