4月23日 中野翔太・金子三勇士・山中惇史 トリプルピアノ 15:00 文京シビックホール

 

 

チラシに記載してある曲目が一部変更となりました。

〈曲目変更のお知らせ〉
本公演につきまして、諸般の事情により、一部曲目を変更することとなりました。
〇変更前:バーンスタイン/山中惇史編曲:「ウェストサイド・ストーリー」より 
〇変更後:ホルスト/中野翔太編曲:組曲「惑星」より "火星" " 金星" " 木星"

 

 

【プログラム】

 

ショパン : バラード第1番(山中惇史)

ガーシュイン : ラプソディ・イン・ブルー(中野翔太)

リスト : ハンガリー狂詩曲第2番(金子三勇士)

ミヨー : スカラムージュ

      第1楽章:ヴィフ(山中惇史、中野翔太)

      第2楽章:モデレ(金子三勇士、山中惇史)

      第3楽章:ブラジルの女(中野翔太、金子三勇士)

 

 

“スペシャルコーナー ”

  ショパン:ノクターン Op. 9-2(中野翔太、金子三勇士、山中惇史)

ホルスト (中野翔太編曲) : 組曲「惑星」より(中野翔太、金子三勇士、山中惇史)

               「火星、戦いをもたらす者」

               「金星、平和をもたらす者」

               「木星、快楽をもたらす者」

ラヴェル(中野翔太編曲) : ボレロ(中野翔太、金子三勇士、山中惇史)

 

 

 

若手ピアニスト3人によるとても楽しいコンサートでしたルンルン

 

三勇士くんは過去にも何回か複数ピアニストとの共演コンサートに出演していて、私も何度か足を運んだ事がありますが、いつも楽しいですニコニコ飛び出すハート

 

この日の合間のトークでも話していましたが、オーケストラと違ってピアニストは他のピアニストと共演することは滅多になく、いつも孤独。なので今回のこの3人、3台による共演は恐怖でもあり楽しみでもある、と。

 

 

 

前半はそれぞれソロでの演奏からスタート。

 

ピアニストでもあり作曲者でもある山中惇史さんは、私は今回初めて聞きます。

今まできいたショパンのバラード第1番でいちばん若々しく、時々躍動感を感じる演奏でしたし、中野さん、そして三勇士くん、もちろん圧巻の演奏。

やっぱり三勇士くんのダイナミックなピアノは好きだなぁハート

 

 

前半4曲目のミヨーは2台ピアノで。

向かい合わせでのセッティング。

各楽章で奏者が変わりました。

初めて聞く曲でしたが、第2楽章がとても美しかったキラキラ

 

 

そして後半のスタートの“スペシャルコーナー”。

ステージにはピアノが3台に増えてました。

 

注意文京シビックホールのTwitterよりお借りしてます)

 

鍵盤をステージ側に、扇のように並んでました。

真ん中はYAMAHA。

両側はスタンウェイで、上手側は昔からこのホールにあるピアノ、下手側のはまだ購入して3ヶ月(と言ってたと思います)の新しいピアノ。

 

下手:中野さん、真ん中:山中さん、上手:三勇士くん。

この位置関係は最後まで同じだったので、山中さんはずっと背中しか見えませんでしたよアセアセ

ご本人曰く、これだけお客さんの顔が見えないと、ある意味、緊張がない、と笑

 

 

 

後半は3人での演奏だ~と思っていたら、ステージ下手から中野さんだけが静かに登場し、下手側ピアノに座りました。

 

静かに始った曲はショパン:ノクターン Op. 9-2 

 

途中から、今度は上手から山中さんが登場し、真ん中の席へ。

ゆるやかに中野さんのピアノを引き継ぎ、演奏。

そして、三勇士くんが登場して、最後まで演奏。

 

3人によるリレー形式のショパンノクターン。

初めて聞くパターンでしたが、それぞれの奏者の雰囲気が伝わってくる演奏でした。

 

その後は3人によるトークタイム。

 

この後に演奏された中野さん編曲によるホルストの組曲「惑星」ですが、

もともと2台ピアノ用の楽譜はあったそうなんですが、中野さんはどうにもオーケストラ版と比べるとちょっと物足りないなと思っていて、今回の3台ピアノ用に編曲。

中野さんによるホルストへの挑戦状ですねビックリマークと言われホールが笑いに包まれましたゲラゲラ

 

以前にもこの中野さん編曲による3台ピアノの「惑星」を聞いた事があるんですけど、確かにオーケストラに負けないボリューム感で充実した音を聞けました。

 

 

それから最後の「ボレロ」。

 

これはボレロ特有のあのリズムを刻むために、奏者がピアノ弦を直に触って、もう一方の手で鍵盤でリズムを弾く…と言う、ちょっと体勢的に大変そうな感じアセアセ

 

最初のころは三勇士くんがそのリズム担当で、背の高い三勇士くんもなかなか大変そうだなぁと見てて思ったり。

途中から中野さんもリズム担当されてました。

 

ピアノは繊細な作りとなっているので、ホールによっては直に弦を触るのを嫌がるところもあるそうなんですが、今回はOKをいただいたのでこの奏法が実現できたみたいです。

 

ボレロは私の大好きな曲照れ

あ、ここのパートは○○楽器、ここは○○だ…と目に浮かぶようで、

特に終盤近くなって、ヴァイオリンも全て参加するところあたりからの盛り上がりはゾクゾクしました。

三勇士くんのダイナミックな音が、トロンボーンや銅鑼など見事に再現してました。

 

いやぁ~素晴しかったです!爆  笑拍手爆  笑拍手爆  笑拍手

 

 

そしてピアノの椅子が中央に集められ、1台のピアノで3人によるアンコールは、

ラフマニノフ: 6手のための3つの小品より「ロマンス」。

 

こんな感じ下差し下差し下差しで3人寄り添って弾いていたんですが、客席からは背中しか見えなかったけど、なんかほのぼのとしててクスっと笑ってしまいましたチューハート

でも曲はほんとにロマンチックでうっとり。

 

 

 

実は私の席から上手側のピアノの側面に彼ら3人の顔がバッチリと映っていて、3人の弾いてる表情がボンヤリとですけど見えてたんですビックリマークビックリマーク

きっと、彼らはその事には多分、気がついてないと思われ~笑

 

 

沢山の拍手でお開きに拍手拍手拍手

 

 

注意金子三勇士さんのTwitterよりお借りしてます)

 

 

 

 

 

自席から。(終演後に撮影)

最前列でした~

ピアノにはまだアンコールの楽譜が。

 

 

 

ちなみにGW中、三勇士くんはヨーロッパツアーに出るそうです。

パリ公演のみチケットがまだ有るそうなので、良かったらどうぞ~って言ってました。

でも飛行機のチケットが取れませんね、とも。

 

ハンガリーにも寄るそうで、里帰りも。

コロナでずっと行く事もできなかったでしょうから、リフレッシュしてきて欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に1つだけちょっと残念だったこと。

 

ピアノの側面や蓋などに指紋が付きすぎていて、ライトがあたってるせいでそれがすごく目立っていて気になりました。(隣に座っていたご夫婦も休憩時間にそう話してました)

 

2台、3台とピアノの移動があるので、その都度触ってしまうのはしかたないと思うんですけど、以前から付いていて拭き取ってないであろうと思われる指紋も多数。(足のとこにも沢山付いていたので)

 

リサイタルやコンツェルトでピアノセッティングされる時、最後にフキフキとしてる光景は何度も見たことがあるし、1つも指紋をつけるなとは思わないですけど、それにしもほんとにペタペタとあちこちに。

せっかくのピアノの黒い光沢が曇ってました。

目の前だったので、視界が曇ってるような気持ちになり、余計に気になったり。

 

こう言うのってホールの意識の問題なのかな、とも思ったりしますが、今回のこのコンサートも文京シビックホールリニューアル記念公演となっているので、ピアノも綺麗に磨いてあげて欲しかったと思いました。

 

 

出口でリニューアル記念グッズをいただきました。

 

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リニューアルした時のホールの木材を再利用して作られたマグネット付きフック。

まだ木の香りがしています。