4月16日 ウィーン・プレミアム・コンサート 16:00 サントリーホール

 

 

 

 

 

【プログラム】

 

プログラムB《指揮者なしのベートーヴェンの奇跡》

 

・J.S.バッハ : 管弦楽組曲第2曲 ロ短調 BWV1067 *

        Ⅰ.Ouverture

        Ⅱ.Rondeaux

        Ⅲ.Sarabande

        Ⅳ.BourreéⅠ-BourreéⅡ

        Ⅴ.Polonoise-Double-Polonoise

        Ⅵ.Menuet

        Ⅶ.Bndinerie       

 

  (フルート独奏:エルヴィン・クランバウアー)

 

 

・ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37

          Ⅰ.Allegro con brio

          Ⅱ.Largo

          Ⅲ.Rondo:Allegro-Presto

 

  (ピアノ:小菅優)

 

 

 

(休憩)

 

 

 

・J.S.バッハ : オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1060 *

        Ⅰ.Allegro

        Ⅱ.Adagio

        Ⅲ.Allegro

 

 (オーボエ独奏:ベルンハルト・ハインリヒス)

 (ヴァイオリン:フォルクハルト・シュトイデ)

 

 

・ベートーヴェン : 交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67 **

          Ⅰ.Allegro con brio

          Ⅱ.Andante con moto

          Ⅲ.Allegro

          Ⅳ.Allegro

 

オーケストラ:トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン

 

共演:諸田由里子(チェンバロ) *

   増田竜士(ピッコロ)、鹿野智子(コントラファゴット) **

   桒田晃/井口有里/篠崎卓美(トロンボーン) **

 

注意独奏者の写真はWEBよりお借りしてます)

 

 

 

 

ウィーン・フィルのメンバーを中心に、このツアーのためだけに特別編成された約30名のオーケストラ。

コロナ禍で2020年4月に予定されていたツアーが中止となり、それ以来です。

 

今回のツアーで20周年を迎えたそうです。(本来は2020年でしたが、ツアーが中止となってしまったので、今回に。)

私は2017年、2018年そして今回と足を運び、3回目です。

 

 

ロビーに等身大パネル。

 

コンマス シュトイデさん

 

 

(左)フルート独奏 クランバウアーさん
(右)オーボエ独奏 ハインリヒスさん

 

 

全国7箇所8公演の最終日で、

ソリストに大好きなピアニスト@小菅優さんを迎えてのBプログラム。

 

 

1曲目と3曲目のバッハは(ちょっとうろ覚えですが)、弦楽5部の5-4-3-2-3だったと記憶しています。

それプラスチェンバロ、そしてソリストです。

 

あまりバッハは得意ではないので聴く機会もあまり多くはなく、いつもちょっと退屈になってしまうんですけど、聞えてくる弦の豊潤な音、そしてソリストのこれまた美し音色に聴き入りました。

 

特に3曲目のオーボエのハインリヒスさん。

顔を真っ赤にしての力奏で、合間そして演奏後に見せる笑顔がこちらも思わず微笑んでしまうぐらいの笑顔で更に楽しい気持ちにさせてくれました。

 

シュトイデさんのヴァイオリンもひときわ目立って繊細&美音で、弦楽5部とのフーガがより豪華に!!スター

 

 

そして小菅さんとのコンツェルト。

素晴しかった!!

 

小菅さんがめちゃ楽しそうで、どちらかと言うと堂々と骨太な演奏をされる小菅さんですが、小編成とのオケ(バッハの時よりも管とティンパニが参加)とのバランスを保ちながら、お互い多めのアイコンタクトでまるでオケの一員、でも演奏を引っ張っていってる感じが見えました。

 

御自分の演奏がないときでも、オケに耳を身体を傾け&委ねて。

 

カデンツァは圧巻!!

そして弱音がとても柔らかく、第2楽章は雲の上を歩いているかのようにフワフワとした音がホールに充満してました。

もちろん小菅さんのピアノだけでなく、オケも彼女のピアノを引き立ててました。

第3楽章はとてもドラマチックで、オケ、ピアノ共に華やかに締めくくり。

シュトイデさんが大きくからだを揺すりながら弾いていたのが印象的。

 

ソリストアンコールは、

シューマン:『子どもの情景』より「詩人のお話」 Op. 15-13

 

しっとりと美しかった乙女のトキメキ

 

 

そして指揮者ナシの『運命』

日本人奏者ヘルプでのトロンボーンやコントラファゴット、ピッコロが加わり、総勢20名弱のオケに。

いきなり全8分休止符から始る「ジャジャジャジャーン音符」ですが、シュトイデさんの合図でピシっと揃っての始まりました。(当たり前ですね)

 

ジャジャジャジャーーンはあまり伸ばさず、テンポ良く進む。

 

20名弱のオケとは思えないぐらいのボリューム感で、フルオケに比べると多少の物足りなさはありましたけど、それでも充分な音圧。

 

第3楽章のチェロとコントラバスの低音のとこ~からの~ホルンが咆えるとこの流れがかなり好きチュー

この楽章、弦の低音がすごく目立って良いですよね♪

 

そしてアタッカでの第4楽章への繋がり&爆発は、ゾクゾク。

そこからの疾走感はワクワク。

多分ですけど、2ndヴァイオリン奏者のアンドレアス・ノイフェルドさんと思うんですけど、軽いパフォーマンスが入ってるかのような演奏で色々な表情をされていて、半円にならんだ弦のちょうど要の部分辺りに座ってらっしゃるので否が応でも目に入り、ご本人もすごく楽しんでる様子が見え、それだけでこちらも楽しかった。

 

終演後はブラボーがとびました拍手拍手拍手

(3曲目のバッハの時もすごいブラボーだった)

 

 

沢山の拍手に意外とあっさり袖に帰ってしまったと思ったらすぐにでてきて、席に座るのではなく、ステージ最前列に全員がステージに端から端まで横一列に。

そしてご挨拶。

まるでミュージカルや演劇で最後出演者が並ぶかのよう。

 

 

その後、再度ステージに登場し、椅子に座ったのでアンコールと思ったら、20周年という事で2曲用意してあるアンコール曲のうち、冒頭を少し弾いて、拍手の多かった方を弾く…と言う20周年記念企画(?)だそうで(いきなり女性司会者みたいな人が出てきて、そう言ってました)、その結果(どちらも拍手は大差ないように感じましたが)シュトイデさんが指を1本たてて「1曲目で」という事になり、オケアンコールは、J. シュトラウスⅡ世:ポルカ・シュネル『あれかこれか』Op. 403。

 

 

鳴り止まない拍手に、またステージ横一列でご挨拶となり、そして終演拍手拍手拍手

素晴しい音色と素晴しい演奏に、充実した約2時間半となりました。

ウィーンフィルの美音を充分に堪能しました照れキラキラ

 

 

 

 

 

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今年11月には本家のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が来日しますね。

実はチケット代高騰で、現在思案中ですショボーン

他にもベルリンフィルやコンセルトヘボウ管も同じく11月に来日。

スケジュール調整もですが、以前のように全部に足を運ぶのは大変です。

なので演目を考えると、多分(今のところは)ウィーン・フィルはパスしようかなと思ってる私です。

毎年来日してくれてますし、やはり4年に1度のベルリン・フィルを優先したい。

 

ウィーン・フィルの先行チケットは今週末なので、もうちょっと悩んでみますが、

ほんと世の中の流れとは言え、チケット代が高すぎます。

それでも日本では完売になるんでしょうから(多分ね)、主催者側としては嬉しい限りでしょうけどね。

 

 

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この日、東京では境地的豪雨が発生して、雹が降ったところもびっくり

私が家を出た時の空も、まるで夏のゲリラ豪雨前のような積乱雲。

 

 

駅までは大丈夫でしたけど、どうやらこの後ドバッと降ったみたい。

運良く、往復とも降られることなく良かったですが、サントリーホール前も最寄り駅も道路がかなり濡れていました。