2月22日 東京フィルハーモニー交響楽団2月定期演奏会 19:00 東京オペラシティコンサートホール

 

 

【プログラム】

 

ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝」 *

           Ⅰ.Allegro

           Ⅱ.Adagio un poco mosso

           Ⅲ.Rondo.Allegro-Più allegro

 

チャイコフスキー : マンフレッド交響曲 op.58

           Ⅰ.Lento lugubre-Moderato con moto

           Ⅱ.Vivace con spirito

           Ⅲ.Andante con moto

           Ⅳ.Allegro con fuoco

 

*ピアノ:イム・ユンチャン

 

指揮:ミハイル・プレトニョフ

東京フィルハーモニー交響楽団

 

 

 

2022年第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(2009年第13回大会で辻井くんが優勝したコンクールね)で最年少(18歳)で優勝したイム・ユンチャンをソリストに迎えての定期演奏会。

 

いつになく満席のホールに、開演前の鑑賞マナーなどの注意喚起アナウンスで韓国語が流れる。

しかも、けっこうボリューム大きめ。

東フィルの定期演奏会で韓国語でのアナウンスが流れたのは初めて聞いた(と思う)のでビックリしたわキョロキョロ

自国の優勝ピアニストの演奏を聴くために駆けつけた人も多かったのでしょう。

 

 

ステージにプレトニョフさんと登場したイム・ユンチャンさん。

おじいちゃんと孫爆  笑

細い手足が長い。

 

 

オケは12-12-10-8-6の対向配置。

(以前もこんな変則配置があったけど、この場合は12型?それとも14型の変則配置?クラシックの知識、まだまた知らない事が山ほどあるけど、知るのは楽しい。)

 

チェロとコントラバスがステージ下手側、1stの後ろだったせいか、

高音、低音、それ+ピアノの音のバランスが素晴しく良く聞こえて来た。

 

そしてイム・ユンチャンのピアノ。

冒頭からすんごい音がクリアで美音キラキラキラキラキラキラ

 

どんな音でも、際だって聞えてくる。

 

オケもけっこう熱い演奏でボリューム感のある演奏だったけど、それに埋もれる事無く……と言うか、彼のピアノの音だけが輪郭がはっきりとして浮き出て聞えてくるんですよね。

それは強音だけでなく、弱音でも。

不思議な音色です。

 

コロコロとキラキラと流れるようなトリルも良かった。

 

第2楽章の最後のゆったりとしたつなぎ~からの~第3楽章のアップテンポのピアノ独奏の3拍子上三角

微妙~にリズムを崩したり、音に強弱つけたり。

彼が楽しんでる感じが伝わってきた。

もちろんその後の同じメロディでオケとの共演は、きっちりと合わせてましたよ。

 

最期もオケと友に盛り上がった!!拍手拍手拍手

 

まだまだ若い感じの軽快なピアノと言えばそんな感じがしないでもないけど、何にしてもすごく聞いてて心地良い「皇帝」だったし、オケとのバランスも良かったからかもだけどピアノの音を楽しみながら聞けた。

 

感動と言うより、楽しかった!爆  笑爆  笑爆  笑

 

というのが一番ピッタリの演奏でした。

 

 

ソリストアンコールは、J.S.バッハ(マイラ・ヘス編):主よ、人の望の喜びよ

 

 

そして後半。

(前半で満席だったのに、後半になったらなぜかちょっぴり空席が…ガーン

 

初聞きの「マンフレッド交響曲」。

ずっと聞いてみたいと思ってました。

バイロンの『マンフレッド』という詩劇を元にした交響曲だそう。

 

愛する人を失って、その苦しみから逃れるために死を選ぶ…ドクロ

 

…みたいな、決して明るくはない内容からして第1楽章は全体的に重い。

オケの熱量から、その哀しみが伝わってきたえーん

 


前プロが楽しかったので対照的だなぁ~と思いながら聞いていたんですけど、事前にブロ友さんから聞いていた打楽器がたくさん~と言う、「それ、私の好きなやつじゃんチュー」と言う事で、ステージ最後列にならんでる打楽器担当さんたちが立ったり座ったりするたびにソワソワ。

 

第1楽章から銅鑼が何度も登場したのはちょっと嬉しかった。

 

第2楽章のハープは美しかった。

2台のハープの音色がキラキラ。

 

第4楽章は急に楽しい賑やかな雰囲気になって、ここは楽しかった。

そして多分、最期の時(やっと死を迎えることができる)って場面からの~終盤のパイプオルガン。

パッとスポットライトが当って、石丸由佳さんの荘厳なパイプオルガンの音がホールに響き渡るルンルン星

 

勝手に想像…きっと穏やかに“その時”を迎えられ、天に召されていけたんだな、と。

 

なんか分らないけど、パイプオルガンの所からは、涙が止らんくなったえーん

 

 

 

オケは相変わらずの金管が上手かったし、配置のせいもあるかもだけど弦が厚く聞えてきたし、暗譜で振ってるプロトニョフさんとの息もピッタリ。

 

未だにウクライナでのことの影響でロシア人アーティストの来日が難しくなってる中、プレトニョフさんがこうして指揮が出来る事、感謝です。

 

 

初聞きのマンフレッド交響曲でしたけど、また聴く機会があったらもうちょっとストーリーとか場面を実感しながら聞いてみたいなと思います。

 

 

 

 

 

クラリネット首席の2人がならぶ。
チェ・スンホさんとアレッサンドロ・ベヴェラリさん。

 

 

リハーサル風景

 

 

 

注意写真は東京フィルのTwitterよりお借りしてます)

 

 

 

 

 

昨日、コンサートへ出掛ける時に、ふと空を見たら、

薄暗くなった空に、新月と右斜め上に金星星、そのまた更に上に木星星照れ

 

 

 

新月がほんとに消えそうなぐらい細くて(写真はスマホなのでブレてちょっと太くなってますけど)、金星の方が存在感ありました。

 

ちょっとした天体ショースタースタースター