1月17日 小林研一郎✕ハンガリー国立フィルハーモニア管弦楽団 19:00 サントリーホール

 

 

 

【プログラム】

ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73『皇帝』 *

          Ⅰ.Allegro

          Ⅱ.Adagio un poco mosso

          Ⅲ.Rondo.Allegro

 

チャイコフスキー : 交響曲第5番 ホ短調 Op.64

           Ⅰ.Andante-Allegro con anima

           Ⅱ.Andante cantabile,con alcuna licenza

           Ⅲ.Valse.Allegro moderato

           Ⅳ.Finale. Andante maestoso-Allegro vivace

 

*ピアノ:仲道郁代

 

指揮:小林研一郎

ハンバリー国立フィルハーモニー管弦楽団

 

 

2020年11月の来日公演がコロナにより中止になり、それ以来のコバケンとの来日コンサートが実現しました。

コバケンとハンガリー、深い繋がりのある共演にとても楽しみでした。

 

 

コバケンとステージに登場した仲道さんは、真っ白なふわっとしたロングドレスでまるで白雪姫のよう乙女のトキメキドレス

 

仲道さんの『皇帝』は、とても優雅でエレガントな演奏でした。

1年半ぐらい前に彼女の『皇帝』を聞きましたけど、その時もそんな感想を抱いた記憶があります。

この曲は辻井くんでよく聴いていますし、直近で聞いたのは昨年11月にマルティン・ガルシア・ガルシアでの演奏。

とっても力強くてダイナミック。

 

個人的に第1楽章の出だしはダイナミックであって欲しいな~と思っているんですけど、仲道さんの音色はとても柔らかで優しかったです。

 

少し物足りなさを感じた出だしでしたけど、このオケの音色が全体的にとても柔らかで優しい音色の印象で、結果的にはそれにピッタリのピアノでした。

 

この東京公演の前にすでに本国ハンガリーでこの『皇帝』を共演されたそうなので、きちんとお互いの息の合わせ方は周知の上だったんでしょうね。

 

なので第2楽章は、逆にこのエレガントな仲道さんのピアノがほんとーーに美しくて、天から何か降ってくるような錯覚になりました照れキラキラ

 

しかもコバケンさんの指揮は、第1楽章から少しゆっくり目だし、時折緩急をつけてちょっと面白いテンポだったとこもありました。

 

同じ曲なのにガルガルとは違う『皇帝』に聞えるのが面白いな笑

 

ソリストアンコールは、シューマン:謝肉祭より「ショパン」

 

とても優しく綺麗な曲でしたが、シューマンが『ショパン』て曲を書いていたなんて、初めて知りました。

 

 

 

そしてそして、一番楽しみだったチャイコ5番!!

コバケン指揮によるこの曲は過去にも何回か聴きましたけど、今回はコバケンの第2の故郷ハンガリーフィルとの共演によるチャイコ5番。

 

今回のハンガリー国立フィルハーモニー管の来日公演で、このチャイコ5番が演奏されるのはこの東京公演の2日目と今夜開催の福岡公演だけなのです。

 

コバケン十八番のこの曲をハンガリーフィルで聴けるなんて楽しみ過ぎる~爆  笑

 

前プロの皇帝もでしたが、こちらもチャイコ5番は譜面なし。

 

前プロよりも弦に厚みが出て、時折ミスはあったものの金管が華やかになり、豪華なチャイコ5番となりました。

 

第1楽章のファゴットの出だしはほんと好き。

それだけでちょっとウルウルしてしまう私です。

第2楽章のホルンソロも素晴しかったです。

 

オケは来日2日目で、多分、一番時差ボケが辛い頃(←終演後のコバケントークでも言ってました)

そんな中での演奏だとは思うけど、ほんとに温かい音色で和みました。

 

コバケンもまだまだお元気そうで、大きく身体を使って、動いて、指揮されていた姿が素晴しいスター

 

オケアンコールは、ブラームス:ハンガリー舞曲第5番

 

コバケン曰く『浪花節風』の演奏とのことで、途中、緩急をまぜながら少しなめるような音回しがあったり、でもでもやっぱオケが一番楽しそうに水を得た魚のように演奏していたのが印象的。

 

コバケンの一般参賀あり(コンマスと共に)

 

 

海外オケと言うと、何となくド迫力の重量級を期待しがちだけれど、けっしてそういう感じではなく、温かみのある優しいオケだったな~と思いました。

 

 

花おまけ花

 

休憩時、ホールに入ってくるさんゆうし、発見びっくりマークニコニコ

お仕事後で駆けつけた感じ。

入ってきた瞬間、そこだけオーラで一目見てさんゆうしと分りましたよ、私。

ハンガリーと縁が深いさんゆうしですからね、きっと聞きに来てるかな、とちょっと思ってました。

 

そしたらなんと、さんゆうしは自席とステージの延長上に普通に座っていて、私は後半、コバケンの演奏を聞きながら、目はさんゆうしを追っている…と言う状況になりましたラブラブラブ

終わったあとも、一般の方と一緒に普通に帰られてすごい好印象。

私、通路側の席だったので、私の横を通りすぎてお帰りになっていきました。

めちゃイケメン、キュン死ラブラブラブ

 

 

演奏が素晴しかったのはもちろんですけど、至近距離での生さんゆうし。

心が温かいまま帰りました。(でも外は雪が降りそうなぐらい寒かったですが)

 

 

オケはこの後も日本公演がありますし、藤田真央くんとの皇帝も。

仲道さんとはまた違う皇帝だと思われ、良い演奏を期待出来そうですねびっくりマークニコニコ飛び出すハート