昨日、台湾東部花蓮近くを震源とするM7.2(台湾政府公表)の大きな地震がありました。


朝8時少し前。

私は新北市(橋を渡れば台北市)の自宅マンション7階で掃除をしていました。普段、地震ではあまり揺れないマンションですが、今回はグラグラと大きく揺れました。すぐ玄関のドアを開けました。夫は自宅にいましたが、こういう時は体が動かないもので、2人でただじっと地震が終わるのを壁にくっついて待つしかできませんでした。


来台15年、台湾で経験した地震で1番大きなものでした。台北は震度5でした。私は気づきませんでしたが、前日から花蓮震源地の小さな地震があったと夫が言っていました。


幸い、我が家は被害は無く、棚の中の小物が倒れたりした程度でしたが、同じマンションの家では棚にひびが入ったりしたようです。友達の家でも、引き出しが飛び出たり、物が落ちたり、というようなことがあったようです。


7時半には学校にいる子供たちは、それぞれの校庭に避難し無事でした。


余震も大きいものから小さいものまで、午前中は頻繁にあり、本当に揺れているのか頭がクラクラしているだけなのかわかりませんでした。午後になり、台北では余震も減ってきました。


午後、台北市内に仕事で出ましたが、私の見る限りでは大きな被害やパニックもなかったように思います。窓ガラスが割れているのは見ました。止まっていた地下鉄はすぐ再開し、バスも走っていました。スーパーにも行きましたが、買い占め等は起こっていませんでした。台北市内は倒壊は起こっていませんが、壁や天井が剥がれたり、家の中のものが倒れたり、という被害はあちこちであったようです。


震源地の花蓮あたりの被害状況は酷いです。

旅行で何度も通った、蘇花公路という崖と海に挟まれた美しい道路は、何箇所も落石がありました。毎回、通るたびに「落石に気をつけよう」と話していた場所です。タロコ渓谷は本当に美しい場所ですが、やはり落石がありました。花蓮市内の建物も複数倒壊しています。あんなに一瞬で倒れるなんて…。台湾の建物は、一階部分がアーケードのようになっているものが多いので、やはり構造的に一階は脆いのではと思います。


花蓮の人達は、地震が多い地域とは言え、ものすごく怖い思いをされているはず。テレビ画面を見ているだけで震えます。復興には時間がかかるでしょう…。



日本の家族、友人が、次々と連絡をくれました。沖縄の人達も怖かったと思います。日本でも花蓮のニュースに皆さん関心を持っておられるようで、とても有り難いです。


台湾は今日から4連休です。余震はしばらく続くと言われている中、家族と連絡がとりやすいのは、安心材料です。これ以上、被害が広がらないことを祈りながら、余震に気をつけて過ごそうと思います。