未知なるものへの憧れ



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私、遠山が演奏するシューマンのアラベスクについて、以前こちらで書きました

今回はシューマンについて少し書きたいと思います。




ローベルト・シューマンは1810年にドイツで生まれた作曲家です。なんと、あのショパンと同い年です。



ただ、日本の感覚でいうとショパンは早生まれなので、シューマンの方が学年でいうと1つ下です。(あくまで日本の現在の教育制度による学年)





自分が早生まれだからか、どうも学年が気になるのです(笑)





さて、シューマンもショパンもロマン派の作曲家です。ロマン派の音楽ではそれまでの音楽よりも自分の心が解放され、感情が作品内で積極的に表現されました。





しかし、シューマンとショパンの作風は全く違います。極端に言うと、シューマンは空想派、ショパンは現実派です。





これは私の勝手な見解ですが、ショパンの作品には全くファンタジーは感じられません。現実世界に生きる、人間の生々しい感情が表現されています。






それだからこそ聞く人の心を打つ曲ががショパンの作品には多いのです。





一方、文学青年だったシューマンは、音楽作品の中でドイツロマン派の文学の世界を表現しようとしました。





人の力では抗えない自然、遠い所にある行った事のない憧れの地、この現実世界に産まれてきて間もない、まだ神々の世界と近い存在である子供たち等々.....





現実ではない不確かなものが自由な想像の上で表現されました。






となりのトトロや、天空の城ラピュタ、もののけ姫etc.....私の大好きなジブリの世界に近いのではないかと、私は思っています。





ジブリの作品を観ると、いったい何を言いたいのか、はっきりとはわからないのだけど、なんとなくわかるし、心を打つものがありますよね。





シューマンの作品を聞くときには、ジブリの世界観を思い出してもらうと、少しシューマンに近づけるのではないかな、と私は思います。






今回演奏する「アラベスク 作品18 ハ長調は、イスラム教の神殿に描かれているアラベスク模様を音楽で表現した作品です。






もちろん、シューマンの時代にはイスラム圏に旅行する事など不可能に近く、シューマンも訪れた事はありません。




しかし、このアラビア風の模様を見てシューマンは全く知らない国、知らない土地やそこに住む人々の事をキラキラ憧れの心キラキラを持って想像したのだと思います。







アラベスクより少し前に作曲された、「子供の情景 作品15の第1曲目 “見知らぬ国と人々” でも、アラベスク模様のような反復音形が使われ、遠くに思いを馳せるような表現がみられます。





シューマンの「アラベスク 作品18」では、終わりに” とかかれたコーダ(締めくくりの部分)が最後に置かれています。





曲の最後に現れる、見知らぬ国へのキラキラとしたキラキラ憧れの心キラキラが皆様にも伝わるように演奏できたらと思っています。




↑イスタンブールのランプ屋さん



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