【中古ピアノ】グランドピアノの良品 ディアパソン 183WS | ピアノ百貨 大船店blog

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大船店スタッフが展示ピアノのご案内や身近な発見・できごとをお知らせします。

神奈川県横浜市に隣接する鎌倉市大船(おおふな)。JR大船駅は東海道線、横須賀瀬などが停車するターミナル駅となっていて朝夕をはじめ構内はいつも賑わっています。

そんな大船駅から徒歩5分にある湘南のピアノ百貨、ショールームからお届けします。

 

今回は国内で流通する台数が少なくなっているグランドピアノ。入荷しました。

 

グランドピアノ

 

DIAPASON 183WS

間口150:奥行183:高さ101(cm)

 

ディアパソン

 

ディアパソンのメーカーやブランドについては、ヤマハやカワイといった知名度のあるメーカー同様、知っている方も多いと思います。

 

ピアノの愛好家に人気があり、ピアノ教室の先生が自宅で所有しているケースなどもありました。

 

特徴のあるフレーム

 

日本のピアノ製造における歴史の礎を築いたといわれるひとり、大橋幡岩(はたいわ)。

ヤマハ(当時は日本楽器製造)の技術者トップなどを経て、ヨーロッパ製ピアノに負けないピアノをと造り上げたピアノが「ディアパソン」といわれています。

 

総一本張りと呼ばれる張弦方式

 

弦を支えるフレームや弦の張り方をはじめ、さまざまな設計上の工夫がされています。

 

このモデル、183WSの製造は1987年。静岡県浜松市にある提携のピアノ工場で数ヶ月にわたる整備を終え、ここ大船ショールームに届きました。

 

大橋幡岩の設計ピアノ

 

浜松工場では、内部アクション(器械部分)や鍵盤周りの摩耗や腐蝕したブッシングクロスをはじめとしたクロス、フェルト交換。内外装の一部塗装を含めたクリーニングなど各種分解整備を行いました。

 

象牙と黒檀を使用

 

白鍵盤には象牙を使用しているので特徴である黄ばみを抑える漂白をしています。ちなみに黒鍵盤は黒檀、さすがに感触が違いますね。

 

良質素材を使用しています。

 

従来の打鍵跡をある程度消して形を整え、打鍵時の弦への当たり方を適切に。音のバラツキをなくし粒の揃った文字どおり音を整える「整音」。

 

中古ピアノは整備内容が重要

 

鍵盤の動きや働き、深さを調整。そして鍵盤から弦を叩くハンマーフェルトまでを介すアクションの調整など、演奏する人がその曲への気持を表現しやすくする奥の深い調整「整調」。

 

ディアパソン 183WS

 

そして最後にこれら整備のチェックも含めたベテラン調律師による「調律」。

たくさんの技術者や調律師によって時間を掛けて仕上がりました。

 

ここ大船ショールームでは引き続き「ご来店予約制」となっていますが、待望の試弾可能です。

 

DIAPASON(ディアパソン) 183WS 1987年製