【中古ピアノ】オーソドックスなカワイピアノ BL31 | ピアノ百貨 大船店blog

ピアノ百貨 大船店blog

大船店スタッフが展示ピアノのご案内や身近な発見・できごとをお知らせします。

神奈川県のJR東海道線や横須賀線、京浜東北線のターミナル停車駅である大船駅。横浜市に隣接しているこの駅からほど近くにある湘南のピアノ百貨(大船店)からお送りします。

 

今回もショールームに新しく仲間入りした中古ピアノの紹介。前回はヤマハピアノでしたが、ヤマハに次ぐ世界第2といわれるメーカー、カワイのピアノです。

 

KAWAIピアノのロゴ

 

現在電子ピアノを使用していて、ピアノ教室の先生から「そろそろ本物のピアノを用意して・・・」といわれている生徒さん。そのご家族からのピアノ購入に関わる相談が多くなっています。

 

KAWAI BL31

間口152:奥行61:高さ125(cm)

 

ピン周りの弦サビがないか

※チューニングピン周りに弦サビがなく、きれいか。

 

このピアノの製造は、1978年。当時ヤマハのH(U1H・U3Hなど)シリーズと同様、ベストセラーと呼ばれる人気のピアノです。オーソドックスな黒い外装と基本に忠実な内部構造で、40年ほど経過しても愛用されている方を今でもたくさん見かけます。

 

ブライドルテープを交換済み

※腐蝕したクロス類を交換してくれているか。

 

ただし、これから購入しようと思う人にとっては、その中古ピアノの整備内容が重要。それによって楽器、ピアノとしての善し悪しを大きく分けてくるからです。今回は、紹介するカワイピアノの整備内容と併せて、中古ピアノ選びのチェックポイントとしてのアドバイスも加えながら書いてみます。

 

鍵盤奥に見える金属に注目

※鍵盤奥に見える小さな金属に注目。

 

製造からかなり年数が経過したもの、いわゆる古いものは造りが良い。とよくいわれますが、年数が経てば経つほど当然痛みが出てきます。人間の身体と一緒ですね。だからこそ販売側によるその整備内容が重要になってくるのです。

 

弾きやすさを左右するキーピン

※キーピン(真鍮)磨きの確認は重要。

 

ピアノ店に行き、いろいろなピアノを試し弾きしてみます。上手に曲を弾こう、なんて思わなくていいです。まずは実際に触れて音を出してみる。そうするとそのピアノごとの音、例えば柔らかい暖かみのある音や、シャープではっきりとした音などのほか、音を出す際に感じる鍵盤の感触がピアノによって違うのが分かってきます。

 

ブッシングクロスも全交換

※摩耗クロスの交換で鍵盤ガタツキを改善。

 

数あるピアノを弾いていると、心地よい音というか、自分がイメージしていたピアノの音としっくり合っているピアノが数台は出てくるものです。そうしたらピアノ店の人にお願いしてみましょう。

 

「このピアノ」と「あのピアノ」、中を見せていただけますか

通常なら、ピアノ整備に関わっている技術者や調律師たちがいる店ならピアノのパネルを外し、案内をしてもらえます。

 

錆びたペダルもピカピカに

※輝いているペダルは気持ちがいいです。

 

上の写真でもご案内の通り、ピアノ内部にはたくさんの金属やフェルト、そしてクロスなどが使用されています。金属部分のさびは磨いてきれいにしてくれているか。腐蝕したクロス(フェルト)部分は交換してくれているか。必ず実際に見て確認してくださいね。

 

もちろんこのピアノは、上記で示した整備のほか、整音・整調と呼ばれる器械(アクション)やハンマーフェルトなどへの細かい調整、そして念入りな調律を加えてショールームに展示されています。

 

カワイ中古ピアノ BL31

※これからも安心してたくさん弾いていけます。

 

本日(4月12日)現在、大船ショールームでは安心・安全なピアノ選びのために「ご来店予約制」を継続しています。当日でも構いません、ご一報いただければうれしいです。

 

カワイ BL31 1978年製造