東京国際映画祭に行ってきました。


18:40開始の上映なのに沢山の人!

なんだか夜からの映画って気分あがります⤴️



今年亡くなったペマ・ツェテン監督、最後の作品。


雪豹

Snow Leopard



風景も壮大で良かったし、出ている俳優さんはまるでそこに生きている人のドキュメンタリーみたいにリアルで生々しくてすごかったです。

雪豹の描写は幻想的で神話的で、凶暴だけど同時に神の使いのよう。

ある程度CGだとは思うけれど、こういうふうに描くCGなら真実があるし成功していると思う。



どうしても私たちはハリウッド系映画の善と悪、味方と敵のような二元論的な映像世界に慣れすぎて、でも現実の世界はそんなではない、人はたくさんの心の層を抱えていて物事は切り口によってどんな風にも見える、そんな世界観を感じました。


登場する人々の互いに相入れない生き方に見ているほうは哀しかったりいらだったりするけれども、感傷的にならないで描く監督の心の深さと強靭さ。


グローバル化という名による破壊がもたらす、もともとの文化にそぐわない価値観と傲慢も感じたし、無自覚に欧米側の視点に立っていては見落としてしまう多くの問いが物語の中にありました。




終わったあとになんと出演者の方たちが登場!

こういうのが映画祭の楽しさ👏👏

さっきまでスクリーンに映っていた人を見るのは不思議な気持ち。



映画の中では怒りっぱなし💢だったジンパさん、実際にはとてもダンディな、堂々たる人です。


ツェテン・タシさんは役柄のままの知的で優しい雰囲気の人でした。




やっぱり良い映画を映画館の大スクリーンで見るのは良い‼️





ピアノ室で、ボールあそび🐷

あと3分でレッスン始まるんだけどーー