TikTokライブをはじめて一ヶ月、回数は22回になりました。

ライブの中で演奏している、アンドレ・ギャニオン『めぐり逢い』という曲があります。

昔、imageという、癒しをテーマにした心に染み入る曲を集めたCDが大流行した90年代最後から2000年辺りに街中でよく耳にすることが多く、ブームとなったヒーリング音楽・イージーリスニングのジャンルで、心に響くとても美しい曲です。

自分は何で知ったかは忘れましたけど、好きなので良く弾きます。
ある時、この曲をどこかに載せたくなり、録音音源を整えてもらおうとその筋のプロにお願いしたところ、なんでこの曲やるの、変だよと、曲の良さを理解していただけずボツになったことがありました。

好みは人それぞれですし、みんな同じように感じるわけじゃなく、それに関しては当たり前のことで問題ないのですが、その時、この曲は諦めました。

TikTokライブをやるにあたり、いい曲だからぜひ弾きたい、聴いてもらえたらいいなと思い演奏したら、「自分も好きです」「想い出の曲です」と、言ってくださる方がたくさんいて、驚きました。

かつて理解してもらえなかったものが、やってみたら共感してもらえました。

前置きが長々とありましたが、何を言いたいかと言うと、自分の「好き」、これがいいんだ、ということを大切にすること
そして自分がいいと思うことは周りが何か言っても、好きなものは好き、いいんだよ
ということを、TikTokライブをやり、聴いてくださる方とのコミュニケーションから気がつかせてもらったように思います。

大袈裟かもしれませんが、自分が思った「これいい」「これが好きだ」という気持ちを貫くことは悪いことかじゃない、大切なことなんだ、と思いました。
さらに言うと、続けていくことで洗練され、それが何か説得力のようなものを醸し出していき、人に伝わっていくことになるのかもしれないと思いました。

小難しい話しは置いといて…

自分のいいと思ったものはいい!
自分の好きを貫く
貫いていいんだよ

ということです

5月頭に観に行った、フジコヘミングさんの絵画展で、ある作品の解説に寄せてあったフジコさんの言葉を思い出しました。

「この絵はバレエ教室の発表会のために描いたもの。絵が変だって言う人がいて、どこがいいのかわからない、と理解してもらえなかったけど、私は気に入っているわ」

これです。

この言葉を見た時、意味がよくわからなかったけど、今とてもよくわかります。

たとえその時に理解されなくても
自分のいい、好きを貫いていこう

貫かないでいると、何も生まれず
他のいいと思ってくれる人と出逢えないことになる
自分以外の誰かも、いつかいいと言ってくれる日は来るかもしれないし来ないかもしれないけど、まずは自分の「いい」なんだ