皆さん、おはようございます。

また悲しいニュースが流れてきました。

 

ピアニストのフジコ・ヘミングさんが膵臓がんのため、92歳でお亡くなりになったそうです。

少し前に元横綱の曙さんも亡くなり、世界的ピアニストのポリーニさんも亡くなり、日本が誇る漫画家の鳥山明さん、世界の指揮者小澤征爾さんも・・・今年は各界の巨匠が立て続けに亡くなってしまっています。

 

フジコ・ヘミングさんは、ブームのきっかけになったNHKのドキュメンタリー番組を私はリアルタイムでたまたま見ていて「下北沢に住んでいるのか〜私もレッスン見てもらいたいな」なんて呑気に思っていたら、その番組から一気に人気に火がついたのに驚きました。

その後も何度かいろんなパターンのフジコさんのドキュメント番組を拝見し、菅野美穂さんがフジコさん役を演じたドラマも見ました。

フジコさんのCDも2枚あります。

ただ、私はお金を払って聴きに行きたい!という気持ちまでにはならず、生で聴くことはなかったのですが、私の大人の生徒さんは大のフジコさんファンで、この間も聴きに行ったって言っていたような・・・。

あと、以前来てくれていた大人の元生徒さんは、仕事の関係でフジコさんと何度か同行したことがあったそうですが、フジコさんはTVのままの感じで、年齢の割にはとてもアクティブな方だったようです。

 

2022年、晩年のフジコさんの演奏↓

人生が凝縮された、とても綺麗な音色ですね!

 

クラシックピアノの魅力を一般の方に広めてくれた功績はとても大きいと思います。

保護猫活動も積極的にされていたり、絵画展も開いたりと多方面で活躍されていたフジコさん。

40歳過ぎまでドイツにいて、生活苦の中ピアノを教えつつ地道に活動しながら、60歳過ぎての大ブーム。

人生の前半は辛いことの方が多かったと思いますが、人生後半は、ピアニストとして世界でも引っ張りだこで、まさに華やかで幸せな後世を送れたのではないかと思います。

 

生涯現役を貫いたフジコ・ヘミングさんのご冥福を心からお祈りいたします。

 

日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人の画家で建築家の父の間に、第二次大戦前のベルリンで生まれた。5歳で日本に移り、東京音楽学校(現東京芸大)在学中に新人音楽家の登竜門「NHK毎日コンクール」に入賞するなど数多くの賞を受けた。

混血ゆえの差別や国籍喪失などの苦難も経験し、赤十字の「避難民」として渡独。ベルリン音楽学校に留学し、米作曲家で指揮者のレナード・バーンスタインに才能を認められた。しかし、名門ホールでのデビュー直前に風邪をこじらせ、耳が全く聞こえなくなった。失意の中でスウェーデンに移住し、耳の治療の傍らピアノ教師をしながら欧州各地でコンサート活動を続けるなど、希望を捨てずにピアノに向かい続けた。

その波乱の人生を描いたNHKのドキュメンタリー番組が平成11年に放送されると反響を呼び、同年発売されたCD「奇蹟のカンパネラ」は200万枚を超えるクラシック界では異例の大ヒットを記録。2001年には米ニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを開いた。

公演活動で多忙を極める中、米同時多発テロの被害者救済のために1年間、CDの印税を全額寄付。東日本大震災の復興のためにチャリティーコンサートを行うなど支援活動にも尽力した。90歳を過ぎても精力的に演奏活動に取り組んでいた。