皆さん、こんばんは。
ピアニストの中村紘子さんが、7月26日午後10時25分に、大腸がんのため亡くなりました。
72歳でした。

中村紘子さんは、日本のクラシックピアノ界の先駆者であり、リーダーというべき存在の方で、私も小学生の時から中村さんの演奏やレッスンなどを拝聴してきました。

NHKテレビでピアノのレッスンの講師をされていたり、N響アワーで司会をされていた時も拝見しましたし、多数の本も出版されてて、その本もどれも興味深い内容ばかりで全部読破しました。

個人的には、中村さんの演奏は、今より昔の若い時の演奏が好きですが(ごめんなさい・・)演奏活動以外にも色々活動されてて、国際ピアノコンクールの審査員もされたり、浜松国際ピアノアカデミー&コンクールも主催されたりと、後輩ピアニストを発掘するのに尽力した方でもありました。

私が最後に中村紘子さんにお会いしたのは、今年の2月8日の「浜松国際コンクール&アカデミー優秀生によるコンサート」でした。

その時の中村さんは、確かに痩せてたけど、声もしっかりしていて、何より思っていたよりお元気そうにお見受けしたので、私もホッとしたのですが・・・。
実際は、その時もかなり無理をしていらっしゃってたんですね。
でも、そんなそぶりを一切見せずにトークをなさり、その後私のすぐそばで一生懸命若手ピアニストの演奏を聴いて、演奏が終わったあと立ち上がって嬉しそうに拍手してらっしゃった姿が忘れられません。

その時に中村さんを間近で拝見して、「品がある綺麗な方だなぁ」という印象を持ちました。
小柄でしたが、とてもオーラがある方でした。

私にとって、小さい時から中村紘子さんはいて当たり前の環境でずっと育ってきたので、亡くなってしまったのがとてもショックで仕方ありません。

中村さんは父と同い年で、元夫と誕生日が一緒(←これはどうでもいい話題ですが、元夫が自慢してたので・・苦笑)でした。
父の年齢を数える時も「中村紘子さんと同い年だから父は●●歳だ」と、なぜか中村さんを基準にして父の年齢を数えてた位、私にとって大きな存在の方でした。
(父の年齢を忘れても、中村紘子さんの年齢は覚えてる私・・・汗)

本当に、日本のクラシックピアノ界に多大な貢献をして下さり、ありがとうございました。
とても寂しいですが、心よりご冥福をお祈りいたします。。。

こちらが中村紘子さんが16歳の時の演奏です。

さすが天才少女と言われていただけあって素晴らしいですね!