前回のカデンツ(終止形)のお話の続きです。
ピアノのレッスンでは、楽譜通り弾けばよいのですが、知っていたらより理解が深まるので補足のお話です。
前回お話したカデンツ↓
Ⅰ → Ⅳ → Ⅰ → Ⅴ → Ⅰ
これは、ハノンの音階練習で出てくるカデンツ↓
両方ともカデンツですが、ちょっと違いがあります。わかりますか?
左手のオクターブや最後の右手の音のオクターブも違いますが、それ以外のことです。
それは
2番目の和音は、ファラド⇒レラド
4番目の和音はレソシ⇒レファソシ
2番目の和音 4番目の和音
なぜ??何??
今まで一つ飛ばしに3音重ねた3和音のお話をしましたが、一つ飛ばしに4個の音を重ねた4和音もあります。
一番下の音から数えて7音目の音を一番上に加えたので、7の和音と言います。
なので、
Ⅰ7 Ⅱ7 Ⅲ7 Ⅳ7 Ⅴ7 Ⅵ7 Ⅶ7
と書きます。ポップスのコードではセブンスコードと言います。ちょっとおしゃれな大人な?響きがします
曲の中では、4個の和音をそのまま使う場合もありますが、先ほどのレラドのように
4和音のうち3個の音を使うときもあります。
3和音と同じように、それぞれ転回形の和音があります。
終止形のⅤの和音では、この4和音Ⅴ7 が使われることが多いです。(属7の和音と言います。)
終止形は曲の中でたくさん出てくる大事な和音進行なので、バーナム1の最初のページでいきなりこの和音の練習があります。
↑のシファソの音はシレファソの3音を使ったもの
他にブルグミュラーやソナチネの左手によく出てくる終止形
↑ソシファはソシレファの3音を使ったもの
なので終止形の和音に慣れると譜読みがしやすくなるし、弾きやすくなるので、レッスンでは↓の和音を和音カードでたくさん練習します。いろいろな調の和音でも練習します。
バーナム2の最後のページでも音階練習と一緒にカデンツの練習があります。
私は子供のころはハノンの音階練習は好きではありませんでしたが音階練習とカデンツの練習は曲をどんどん弾けるようになるために地味だけど大事な練習なのだと今になってつくづく思います
初心者はまずはバーナム1の練習の終止形の和音に慣れること、中級者はハノンの音階とカデンツの練習をピアノ上達の近道だと思って、ぜひ頑張ってください
大人のピアノレッスン 🌞ル ソレイユ🌞 南陽子でした。
最後まで
お読みいただきまして、ありがとうございました。