先日、たまたま私が休みで在宅中、のだめから「今、お母さんから119して欲しいって連絡が来た。」と伝えられました。

 

…義理の母は去年の暮れくらいから目眩があったり、ここ最近は食欲がなくなり10キロ近く体重が減り、町医者に通院中だったのですがまともな検査もなく「胃の不調」とだけ言われ、誰でも分かるような薬を処方されていました。

 

目眩の時、私は義理の母に「大きい総合病院に行きましょう。」という提案をしましたが、病院嫌いという理由で本人が拒否、私が「何でですか?」と怒り、揉め事になってしまい、それ以降、病院に関して私からはアドバイスをしないようにしていました。

 

…話は冒頭に戻りますが「119しなきゃいけない状態なら俺が家まで行く。」とそれほど離れていない義理の母の家に、帰りの足も考え車ですっ飛んで行きました。

 

義理の母は、突然来た私に驚いていましたが、そんなことお構いなしで、パパッと症状を聞くと

・水様性のタール便が出た

・下血がある

・食欲が全くない

・味覚がない

事が分かった(非常に状態が悪い・胃ガンの疑い濃厚)ので、すぐに119番通報しました。

 

救急車が来るまでの間、保険証、お薬手帳、処方薬を回収。

 

救急隊が到着したので、のだめが同乗、私は救急隊に「搬送先が決まったら教えて下さい。」と伝え、救急車の後ろに停めていた車で待っていると、搬送先病院を知らせてくれたので、そのまま搬送先病院へ向かいました。

 

救急車とそれほど変わらずに、病院へ到着。

 

ERで採血。その後、造影剤CT。

 

すぐに入院が決まり、担当医がCT画像を見せてくれました。

 

私はCT画像をある程度理解出来るので「下の方に病変があって欲しい…」と思いながら見ていましたが、腸に病変はなく、断層画像が胃の幽門前庭部に差し掛かった所で

幽門前庭部に、とても大きな腫瘍(ガン)があるのが分かりました。

 

大きさから考えてステージ4クラス。

 

胃から肺の方に断層画像をスクロールすると、ガンが「飛び散っている」のが分かり思わず絶句してしまいました。

 

のだめと義理の母もCT画像を見ていましたが「何だろうねぇ?」といった様子でした。

 

義理の母が退出後、私とのだめが先生に呼ばれ「残念ですが、胃がんステージ4です。リンパ転移、腹水もあって手術で治せるレベルではないです。余命は、あって半年です。」と言われました。

 

当たり前ですが、のだめは酷く動揺し「泣いたら、お母さんにバレるから今は泣かない。」と必死に涙をこらえていました。

 

私も相当やるせない気持ちになりましたが「まずは、感情を捨てて、ここから先の事を最優先で。」と思い、行政で受けられる補助がないか問い合わせをし、入院手続きを済ませてから入院で必要になる物の買い出しに行きました。

 

パジャマとタオルはレンタル。

 

あとは私が入院で必要だった物をパパッと買って義理の母に渡しました。

 

吸い飲みに難色を示していましたが、心の中で『これ、一番必要だから』と思いました。

 

身体が弱ると吸う力もガタ落ちする…

 

入院経験というものは、思わぬところで役に立ちます。

 

悔やまれるのは、目眩の時にどんなに嫌われても大きな病院に一緒に行っていれば…という事です。

 

具合が悪くても「病院嫌いだから行かない方」が一定数いますが「些細なことでも病院へ行く。原因不明なら検査してもらう派」の私からすれば、水と油みたいなもので、意見が合うはずもなく、あの時も大分揉めたので、心が消化不良です。

 

非常におおらかで愛されキャラの義理の母。

 

まさかこんな結果になるとは思ってもいませんでした。

 

今、出来る事…

 

手始めに入院先病院と交渉し「差額ベッド部屋」に「差額なしで入院OK」という話がついたので良かったです。

(その病院独自のハウスルールを適用してもらいました。)

 

あとは、適当な診察をした町医者…

 

義理の母が激怒していましたが、私も到底許す事が出来ません。

 

責任追及が無理なのは百も承知ですが、お話しさせていただき、こちらの感情を理解して頂ければと思っています。

 

どのくらいの入院生活になるのかは分かりませんが、義理の母は余命宣告プラス人生初入院なので、相当なストレスが溜まると思います。

 

実の親子ではないので、心のケアは難しいかもしれませんが、事務的な事や交渉は完璧にこなす自信があるので、そういった部分でサポートが出来ればと思っています。

【PV】生きる Reflection Eternal LHW? Remix / 不可思議/wonderboy