2度の開頭手術によって、休職する羽目になり経歴に傷がつき出世を諦めたわけですが、気楽に過ごせますし、それ以上に良い事があります。

 

月曜日はラオウと当直…

 

「何事もなければ」翌日の火曜日の午前8時過ぎには次の当直チームに引き継ぎをして帰宅する事が出来ます。

 

ただ、交代前の午前6時から午前8時までの2時間というのは「高確率で何かが起こる危険な時間帯」です。

 

心の中で「何事もなければいいな」と願う反面「何か嫌な予感」もあって困惑していたら、やはり予感が的中してしまいました。

 

既に24時間働いているところで、何かがあるとその案件処理の時間もプラスされるので、かなり心が折れます。

 

当然、案件の大きさによって処理難度や時間が違いますが「超ド級案件」を引き当ててしまい、オマケに別件対応中だったラオウに指名され、私が責任者になってしまいました。

 

「うわ〜最悪」と思い、少し放心状態になりましたが、すぐに「開き直りスイッチ」が発動しました。

 

これは私の特技。

 

案件が大きければ大きいほど「騒いでも何も進展しない。説明しているヒマがあるなら取りこぼしなく処理や解決を急ごう。」と冷静になって思考が完全に切り替わります。

 

多方面から私の携帯に電話があって状況や経過報告を求められましたが、全ての相手に「今は責任者として処理を優先します。問題があれば報告しますが、逐一状況を知りたいのでしたら、人手が足りませんので直ぐにここに来てください。」と言って全ての電話をガチャ切りしました。

 

丁寧に言っていますが要は

「オロオロしないで結果報告を待て。俺の現場の邪魔すんな。いちいちうるせえ!知りてぇなら見に来いよ!」

ということです。

 

電話をかけ直して来てキレる上役もいて「行ってやるから首を洗って待ってろ。」と怒鳴られたので「待ってるヒマや首を洗ってるヒマは一切ありません。」と言ってガチャ切りしました。

 

周囲の人はドン引きしていましたが、何かするたびに電話報告をしていると注意力が散漫になって必ず取りこぼしが出ます。

 

デカい現場での取りこぼしは取り返しがつきません。

 

そんな中途半端な仕事はしたくありません。

 

上と喧嘩になろうが何しようが、こっちは既に「出世レース」を諦めた身。

 

いちいち報告して処理を遅らせ半端な事をやってコビを売る必要がないので、同じ思考の持ち主のラオウ采配はバッチリでした。

 

手術前はいちいち報告をして機嫌を損ねないようにしていた結果、上へのウケはいいのですが仕事が中途半端になってしまい、それが物凄いストレスになっていました。

 

でも今は、出世は関係ないので、気に入らない事を言われたら躊躇なく言い返せます。

 

これってメチャクチャ気持ちがいいです。

 

…結局、帰宅したのが夜で、そこから爆睡して今です。

 

6日は休みをとっているので、連休に突入しました。

 

どこにも外出をせず、早めに大掃除を終わらせて、曜日感覚を忘れてのんびりと過ごせればと思います。

 

出世が全てじゃない。

 

開頭手術には根治治療以外にもメリットがあると久々に感じました。

 

尊敬するラオウに「オメェ、現場で随分と啖呵切ったらしいな。それでいいんだよ。後は俺が話をつけとくから、そういうの忘れんじゃねえぞ。」と言われ、嬉しかったです。

 

ただ一つ…以前ラオウは次席の机を蹴り飛ばしているので、話だけで終わるのかだけが心配でなりません。